『ドッキリGP』視聴者と感覚のズレ

 実際、近年の『ドッキリGP』については、視聴者との感覚のズレが目立つ様子が多々見うけられる。

「今年8月の放送では、坂上忍さんの愛犬をやす子さんが預かるも、スタッフのせいで犬が逃げてしまいみんなで大捜索するというドッキリが企画されました。やす子さんは犬を必死に探す中、なかなか見つからないイラだちからスタッフを問い詰めるなど怒りをあらわにしてしまいます。

 これまでのイメージが一気に壊れ、ネット上では炎上してしまう事態に。さらに、昨年11月には、大きなクマのぬいぐるみから液体をかけられるドッキリにあったお笑いコンビ・タイムマシーン3号の山本浩司さんが、液体を避けるために転倒。肋骨を折るけがを負ってしまいました」(前出・テレビ情報誌ライター)

 遡っては、2023年11月の放送では、フジテレビの杉原千尋アナがターゲットとなり、体重を強制的に測定される企画も。体重発表か全身肌色タイツを着て貝殻ビキニのコスプレかお蔵入りかの3択を迫られる事態となり、結局はコスプレを選んだ杉原アナだったが、それを見た視聴者からは《全く笑えないんだけど……》《昭和のお笑い?》《これってイジメそのものじゃん》との声が多く上がってしまった。

 たとえどんなに面白かったとしても、安全第一の企画であることは絶対だ。コンプライアンスもどんどん厳しくなる現代。この時代にあった企画を考えていく必要がありそうだ。