店長が語った投稿の真意
しかしながら、テレビ局を責めようとは思っていないという。
「テレビ局を責めようとして投稿したわけではないんです。店舗に余っていた材料を使い切るためにも、いつものようにフォロワーさんに呼びかけた投稿が、結果的に日本中に回ってしまい誤解を生む形に…。
担当者の方を公表しようという気はさらさらないですし、年末の時期に番組制作が大変お忙しい中で、連絡をし忘れてしまったという単純なことなんだと思います。誰だって忘れることはありますし、たった一度のミスでその方の人生を潰してしまうことは避けたいです。
今の時代、晒すことが全てではないと思いますし、投稿が勘違いを生んでしまったという点ではこちら側も反省すべき点はあるなと感じています」(前出・『銀波露 札幌手稲店』店長、以下同)
数多くの方が足を運んだ結果、売り上げは通常の5倍ほどになったという。
「昨日1日中、朝から夜まで、本当にたくさんのお客様が来てくださって、こんなに人の温かさを実感する日は初めてで、営業中はうるっとしてしまいましたね。最初はテレビ番組が来なかったという悲しみとフードロスの観点からマイナスな感情を抱いていましたが、“困っています”と伝えただけで、あんなにも手を差し伸べてくれるお客様がいるんだと感慨深くなりました。
最初の落ち込みがどうでもいいと思えるほどの一日に出来事になりましたね。本当に心が温かい方がたくさん来てくださって感謝しかありません。お騒がせしてしまったことは申し訳ありませんが、我々にとっては大変良い経験になりましたね」
思わぬ形で注目を集めた『銀波露 札幌手稲店』。取材の中で、何度も“ありがたい”と話していた店長や従業員の普段の営業態度、サービス精神がお客さんの心を動かしたのだろう。











