お笑い芸人から“カメレオン俳優”まで
転換点は、第35作『秀吉』('96年)で、主役の豊臣秀吉を演じた竹中直人。コメディアンや名バイプレーヤーとして活躍していた竹中が秀吉役に抜擢され、農民の木下藤吉郎時代をテンション高く、晩年は孤独な天下人を演じ、彼の代表作となった。
今回のアンケートでも「秀吉はこの人しかありえない」(新潟県・45歳・男性)、「竹中直人しかイメージが湧かない」(東京都・52歳・女性)という声もチラホラ。ちなみに竹中は、ほかの作品でも秀吉を演じており“秀吉役者”の名をほしいままにしている。
竹中以降、コミカルなイメージが定着しているからか、ナインティナインの岡村隆史をはじめ、お笑い芸人の名前も複数挙がった。
「秀吉のあだ名が“猿”だったという説もあるので、特徴からイメージする人も多いかもしれません。岡村さん自身も演技の仕事をしていますし、根がまじめなので丁寧に演じてくれそう」
回答を見ると「岡村隆史さん。芸人ならではのコメディーシーンも見せつつ、裏の顔も演じられそう」(三重県・42歳・女性)、
「身長が低くて猿顔の彼の容姿は、言い伝わっている秀吉像にピッタリ! すばしっこさもあるので、ハマり役だと思う」(三重県・57歳・男性)など、秀吉の特徴から岡村を推す意見も多かった。
そのほか、千鳥・大悟の場合は「田舎者からの成り上がりは、秀吉の人生とリンクする。もちろん織田信長役は、交流があった故・志村けんに演じてもらいたい。ハチャメチャコメディーの大河ドラマが見たかった」(神奈川県・67歳・男性)など、本人が歩んできた道のりと重ねてキャスティングする人も。たしかに彼は、秀吉ばりの大出世芸人なのかもしれない。
その一方で、かつてのような“渋い秀吉が見たい”との意見もある。
「佐藤浩市さんの持つ重厚な存在感と深みのある演技は、農民出身でありながら頂点に立った秀吉の『苦労と野心』、そして『天下人としてのすごみ』を感じさせてくれそう」(鹿児島県・50歳・男性)や、
「堺雅人さんに演じてほしい。有力大名たちを相手に、言葉と笑顔で巧みに天下を手繰り寄せる『静かな狂気』を表現してくれたら、鳥肌が立つほど面白い大河ドラマになる」(北海道・65歳・男性)など、存在感と演技力で魅了する俳優たちが名を連ねた。
カメレオン俳優と名高い鈴木亮平には
「ストイックな役作りで知られる鈴木亮平さんだからこそ、農民から天下人へと成り上がる秀吉の生涯を演じられるはず。彼なら貧しい時代の痩身から、権力を手にしたあとの恰幅の良い姿まで体現してくれそう。説得力がある」(京都府・50歳・女性)
「秀吉はスリムな体形だが、鈴木亮平なら体形を変えて違和感なく演じてくれそう」(愛知県・47歳・男性)との意見が多かった。
「私も『天皇の料理番』(TBS系)で鈴木さんが演じた周太郎役が忘れられません。病に倒れて夢半ばで亡くなる青年役なのですが、撮影中に20キロの減量をしたそうです。筋骨隆々のイメージがあったので、本当に驚きました。そんな彼が、どうやって秀吉になっていくのか、見てみたいですよね」
秀吉役を通して、徹底的に役に入り込む鈴木亮平のデ・ニーロ・アプローチが見てみたい!











