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ー 村上に付帯されている「マイナー拒否権」

 

 日本時間2025年12月22日、シカゴ・ホワイトソックスとの契約を発表した村上宗隆について、アメリカのメディアがその“詳細”を報じた。契約にはある権利が付帯しているとのことで、ネット上では賛否両論が飛び交っている。

村上に付帯されている「マイナー拒否権」

 ヤクルトスワローズに所属し、“村神様”の愛称で親しまれていた村上。ポスティングによるメジャー移籍を目指し、22日にシカゴ・ホワイトソックスとの契約を発表した。

「アメリカのメディア『MLBトレード・ルーマーズ』は、村上選手の契約を8年1億8000万ドル(約284億円)と予想していました。しかし、実際に発表されたのは2年3400万ドル(約52億7000万円)。大幅なダウンですが、そもそもホワイトソックスは昨季121敗、今季も102敗中と不振が続いています。2年連続でア・リーグの最下位ですから、驚くような金額の契約はチームの状況からしても難しいのでしょう」(スポーツ紙野球担当)

 村上は今回、契約金100万ドル(約1億5700万円)、2026年の年俸1600万ドル(約25億1000万円)、2027年の年俸1700万ドル(約26億7000万円)で契約を結んでいる。これに加えてインセンティブや、とある“権利”の詳細もわかったという。

村上宗隆選手との交際が報じられた原英莉花選手(公式インスタグラムより)
村上宗隆選手との交際が報じられた原英莉花選手(公式インスタグラムより)

「2026年にMVPを受賞したら100万ドル、新人賞を獲得したら25万ドルが上乗せされることになっています。1年目からMVPを受賞するには相当な活躍が必要ですが、新人賞は可能性がありそう。日本人選手ではイチローさんや大谷翔平選手が獲得しているので、村上選手が受賞したら一気に注目を集めるでしょうね。また、『マイナー拒否権』も付帯されているとか。これは、本人の合意なしにマイナーリーグに降格しないことを約束するものです」(野球専門誌ライター)

 この「マイナー拒否権」が付帯している契約について、野球ファンの間では、「事前にいろいろ調べたんだろうな。決して大型契約ではないけど、マイナー拒否権がついてるのはすごくいい契約だと思う」「2年後にビッグクラブに行く前提だよねこれ。2年後でも27歳だし、次のチームで長期契約できれば最高だよ」「マイナー拒否権は諸刃の剣になりかねない。一見安心な付帯条件に思えるけど、打てなくても試合に出続けるので逃げ場がなくなる。毎試合飛んでくるヤジに村上が耐えられるか?」「2年間全然活躍できず、しかしベンチには座り、2年後に日本に帰ってくる……なんてことがないように頑張ってほしい」など、賛否両論が巻き起こっている。

「現在はロサンゼルス・ドジャーズで活躍している大谷選手も、最初は下位チームのロサンゼルス・エンゼルスにいましたからね。村上選手もまずはホワイトソックスでしっかりと鍛えて、2年後の飛躍を狙ってほしいです」(前出・野球専門誌ライター)

 村上は、海を越えても“神がかった”活躍を見せてくれるだろうか――。