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ー “他人事”姿勢で衝撃の開き直り

 

 世間を大きく騒がせた、群馬県前橋市の小川晶前市長による“ホテル密会”問題。小川氏は11月27日に辞職したものの、2026年1月12日に投開票が行われる市長選に再び立候補する意向を示し、12月17日に開かれた出馬会見では「責任を果たすには、もう一度ここから立ち上がって、やり残した公約を実現するしかない」と語った。

“他人事”姿勢で衝撃の開き直り

 9月24日に公開された『NEWSポストセブン』の報道をきっかけに、既婚者の男性職員と10回以上にわたってラブホテルを利用していたことが発覚した小川氏。謝罪会見では密会の事実を認めたが、男女の関係については否定している。不倫疑惑を受け、12月9日に“停職6か月”の懲戒処分が下された男性職員は、退職届を提出。2025年末をもって依願退職となる見込みだ。

 そんな小川氏の発言が、またしても波紋を呼んでいる。

 小川氏は12月24日、ビジネス動画メディア『ReHacQ-リハック-』のYouTubeチャンネルの生配信にリモート出演。同番組のプロデューサーである高橋弘樹氏からラブホテルを利用した意図について尋ねられたところ、「カラオケボックスや飲食店だと店員や客に気づかれてしまう懸念があった」「何でも話せる場所どこかないかなっていうときに、職員のほうから提案をしていただいて、その場所が本当に話をするには都合が良かった」とコメントした。

小川晶市長が表紙を務めていた前橋市の広報誌『きらきら通信』
小川晶市長が表紙を務めていた前橋市の広報誌『きらきら通信』

 さらに、高橋氏から「部下の方と一緒にラブホテルに行ってることが、もし奥さんに露見したときに、奥さんはどう思うと思いましたか?」と質問されると、「そういうのが大丈夫な家庭だろうというふうに思いました。そのぐらい信頼していた職員なので」「もちろん、何かそれで疑われるような関係性のご家族であれば、そんなこと提案しないと思うので。その辺も信頼していました」と、衝撃の“開き直り”姿勢を見せた。

「その後、高橋氏は“あくまで小川氏の主張が事実であれば”と仮定した上でトークを展開。相手の男性職員が停職6か月の処分を受けたことについて、潔白であるならなぜ処分の必要があるのかと質問しました。これに対して、小川氏は“私も重い処分だったと思います”と返答。処分の妥当性について高橋氏は質問を重ねましたが、小川氏は“私は重い処分だなって思ったってことしか言えない”と繰り返し回答するのみ。不倫関係が無実だった場合、かなり重い処分となったことについて“戦う気はおありですか?”と高橋氏が聞いても、“私は戦う当事者にはならない”とだけ言及しました」(スポーツ紙記者)

 小川氏の姿勢に対して、世間からは「なんでこんなに他人事なん?一人の人生、家庭を壊しといて…」「保身しか考えず部下1人も救えない人が市民の為に働いてくれるわけがない」「不倫相手は結局退職し、当事者はのうのうとして再出馬?不公平過ぎない?」「この態度で再立候補してるのが怖い」など、厳しい指摘が相次いでいる。

 ホテルでの密会を重ねていたものの、あくまで男女の関係については否定を貫いたまま“出直し選挙”に挑む小川氏。前橋の民意は、果たして――。