「私たちのような、古い芸人が火事にあったことを大勢の人たちから気にかけていただいて、感謝しかありません」
おなじみの全身ピンク姿でこう語るのは噺家でタレントの林家ペー。'25年9月19日、妻で相方のパー子と暮らしていた東京・北区の自宅マンションが火災に見舞われてから今日までを振り返った。
「火事の当日、私は師匠の初代・林家三平の法事で外出中。パー子が留守番をしていたんです。火元は自室の電源コードの漏電のようで、昼ごろに出火して約3時間半、燃え続けたそうです」(林家ペー、以下同)
落語協会から“見舞金”
4匹の飼い猫が死に、所有していたピンクの衣装など多くの家財が焼失。夫婦の代名詞ともいえる、ところ構わず撮っていた貴重な写真も被害にあった。
「部屋は消火活動で水浸し。長年撮りためていた有名人の写真アルバムも半分近く焼けてしまいました。写真データの入ったデジカメのメモリも見つかっていませんし、大事な直筆サインのコレクションも無事かどうか。私が尊敬するサミー・デイヴィスJr.をはじめ、三島由紀夫さん、山口百恵さんのサインといった貴重なものも多いのです」
夫婦には貯蓄がほとんどなく、火災保険にも未加入だったので、一時は途方に暮れたが……。
「林家三平一門の林家たい平師匠が、2つもチャリティーライブを企画してくださいました。加えて私が所属する落語協会からも見舞金をいただきました。ちなみに余談ですが、協会は今年で発足100周年ですが、会員に見舞金を出したのは今回が初だとか。いつも節約気質な団体なので驚いちゃいましたよ(笑)」
自身の持ちネタである“余談ネタ”を絡ませながら感慨深く語るぺー。夫婦に手を差し伸べたのは芸人仲間だけではなかった。
「道を歩いていると見ず知らずの人が“大丈夫でしたか?”と声をかけてくださったり、金一封を渡してくださることもありました。あるとき、喫茶店でお茶をしてお会計しようとしたら居合わせたお客さんが“火事見舞いだ”と言って代わりに支払ってくれました。世間は温かいと痛感しています」
そんな助けもあって、マンション隣人への損害賠償の算段もつき、新居も得るなど日常を取り戻しつつある。
「私は芸人ですからね。同情されるより火事をネタにして笑いにかえていければって思っていますよ。これも余談ですがね、大先輩のせんだみつおさんは火事で私たちが大きく報道されたのを見て“人気に火がついた!!”と言ってくださいました(笑)」
再起への意欲は、むしろ“燃え続けている”ようだ。
「私はね、生涯現役ですよ。'26年もパー子と一緒にライブをしたい。これから再スタートの気持ちで頑張っていきますよ!」
火事によって多くのものを失ったぺーだが、芸人魂までは奪われなかった!
















