藤田まことさんや美空ひばりさんを驚かせた笑い
実は、今年10月からCSホームドラマチャンネルで『みごろ!たべごろ!笑いごろ!!』が約50年ぶりに放送されている。あらためて見直すと、“どうかしている”くらいハチャメチャだ。
「何かのパーティーのとき、エレベーターで藤田まことさんと一緒になったんです。私を見ると、ガッと腕をつかんで『四朗ちゃん、アンタ、大丈夫か!?』って心配してきた。本当に私の頭が飛んじゃったと思ったらしいんです。大先輩を騙せているんだなって自信になりましたね」
踊り狂う“ベンジャミン伊東”に触発された全国の子どもたちは、われ先にこたつの上を目指した。『電線音頭』は社会現象になるほどだった。
「美空ひばりさんに会ったら、『四朗ちゃん、アレやめてくんない。息子がこたつを壊しちゃうから』って言われて恐縮したことも。こたつの上に人が跳び乗ったら、そりゃ壊れますよ」
伊東さんは、どこまでも飄々と語る。それに乗じて、「今の笑いはどう見えているのですか?」と聞いてみた。野暮に思えたが、当時を知る喜劇役者はもう数えるほどしかいない。盟友だった小松さんも泉下の人となった。昭和、平成の笑いを知る伊東さんに聞いてみたかった。
「私には、今の笑いが良いか悪いかということは言えないんです。お客さんにウケていれば、それが正解なんだなと思うだけです。笑いっていうのは、そういうもの。今、いちばん笑わせているものが、今の笑いだと思います。
そういう意味では、再放送されたことで、今の時代の中に『みごろ!たべごろ!笑いごろ!!』を入れてもらったことはうれしいことですね」











