1月14日、皇居で新春恒例の「歌会始の儀」が行われた。天皇皇后両陛下や皇族方が列席され、今年のお題である「明」について、天皇陛下と雅子さまも歌を詠まれた。
「天皇陛下は、元日の宮中祭祀で仰ぎ見た明けの明星(金星)の美しさに触れ、新たな一年の平安を祈るお気持ちを『天空にかがやく明星眺めつつ新たなる年の平安祈る』と詠まれました。雅子さまは、『メダル掛け笑顔明るき選手らに手話で伝へる祝ひのことば』と、昨年デフリンピックの選手たちと交流された際のエピソードを詠まれています」(皇室ジャーナリスト、以下同)
手話やデフリンピックへの活動といえば、紀子さまや佳子さまが長年熱心に取り組まれている印象が強い。しかし、雅子さまも昨年の誕生日に際しての宮内庁から発表した文書で、次のように思いを綴られていた。
《11月には、デフリンピックの100周年を記念する年に日本で初めて開催されることとなった、第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025の水泳競技を家族で観戦することができました。デフリンピックの競技を観戦するのは初めてでしたが、聴覚に障害のある選手の皆さんの健闘を目の当たりにして、これまでの皆さんの努力の積み重ねを思い、胸が熱くなりました。また、この機会に覚えたほんの片言の手話でも、聴覚に障害のある方々と直接会話できたことに喜びと楽しさを感じました。手話通訳の方々を含め、大会を成功に導かれた関係者の皆さんの尽力にも大きいものがあったことと思います。
そして、この大会を契機として、障害のある方々に対する社会の理解と協力が更に広がり、障害の有無にかかわらず、お互いを尊重し、協力し合う共生社会が形作られていくことを願っています。その意味でも、秋篠宮皇嗣妃殿下や佳子内親王殿下のこれまでの手話への取り組みにも敬意を表したいと思います》
「まさに誕生日の文書で語られた情景を、雅子さまは歌に込められたのでしょう。教わった手話で『おめでとう』と伝えた際の、選手たちの輝く笑顔への感動、さらには共生社会への願いが込められた一首です。デフリンピックでの経験が、雅子さまにとってそれほどまでに印象深かったことが推察されます。同時に、その道筋をつくってこられた紀子さまと佳子さまへの敬意や感謝の念も、より一層強く抱かれたのではないでしょうか」
雅子さまが手話を通じて感じられた「喜びと楽しさ」は、まさに共生社会の理想そのものである。紀子さまや佳子さまが繋いできた手話のバトンを、雅子さまが歌に込められた。雅子さまの短歌は障害の有無にかかわらず尊重し合う大切さを、私たちに改めて教えてくれている。
















