2月23日、天皇陛下は66歳の誕生日を迎えられた。お誕生日に先立ち18日に皇居で行われた記者会見では、社会人3年目を目前に控えた長女・愛子さまの目覚ましい成長に目を細められる一方、一人の親としての素直な喜びと、皇族という重責を担う娘への複雑な胸中を明かされた。

「愛子さまは、日本赤十字社に勤務されて間もなく2年が経ちます。陛下は、愛子さまが職場の仲間に支えられながら一歩ずつ歩まれる姿を《皆さんと協力しながら精一杯仕事に取り組んでいる様子に、社会人として一歩一歩成長していることが感じられ、うれしく思っています》と語られました。

 特に印象的だったのは、陛下が愛子さまから聞く仕事の話を《私にとっては、一つ一つが新鮮で、言わば『未知の旅』のように感じられ、とても興味を覚えます》と表現されたことです。自らは経験することのなかった“組織の一員として”働くという娘の日常を、陛下は一人の父として、新鮮な驚きと敬意を持って受け止めておられます。そこには、立場を超えた“父と娘”の温かな対話が透けて見えました』(皇室ジャーナリスト、以下同)

 一方で、陛下は愛子さまが背負う「皇族」という宿命についても深く言及された。

「昨年11月、初めての公式外国訪問としてラオスを訪れた愛子さま。陛下はご自身の経験を伝えて送り出されたというが、現地で人々に溶け込み、親善の務めを果たされた姿を《私の立場としても大変うれしく思います》と口にされました。

 また《今後、皇族としての仕事の幅も徐々に広がってくるのではないかと思います。愛子には、引き続き感謝と思いやりの気持ちを持ちながら、これからも多くの経験を重ねて更に成長し、皇室の一員としての務めを大切に果たしていってくれることを願っています》と続け、次代を担う愛子さまへの強い期待をにじませました」

 陛下は、愛子さまの教育方針についても踏み込んだ発言をされた。

《私達はやはり愛子にも一人の人間として、そしてまた一人の皇族として立派に育ってほしいというふうに思って、今まで育ててきたつもりです》この言葉には、娘の個人の幸せを願う“父の本音”と、公の存在として歩ませる“皇族としての宿命”のバランスに心を砕いてこられた陛下の葛藤と決意が凝縮されています。

 さらに会見の終盤、陛下はご家族の睦まじい日常にも触れられ、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックを3人でテレビ観戦されたと明かされました」

 この温かな家庭の絆こそが、陛下の公務を支え、そして次代を担う愛子さまの歩みを静かに後押ししている。