杉咲花主演のドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』にがっかりした視聴者が続出しているという。ドラマに詳しいライターは「音量の調節が難しい」とも指摘。しかし、共感できる視点もあるそうで――。
《期待していたのにどう楽しめばいいのかわからない》
《全員ボソボソしゃべっていて聞き取れない》
杉咲花主演ドラマに暗雲か
そんな声がSNSにあふれたのは杉咲花主演のドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(日本テレビ系・水曜夜10時)。映画監督の今泉力哉氏のオリジナル脚本で、今泉作品の常連である成田凌などが脇を固める。
《まっすぐ“好き”と言えたのはいつまでだろう?》《迷って、悩んで、“好き”が煮詰まっていく─》《考えすぎてしまう人のためのラブストーリー》というキャッチコピーに、丁寧な恋愛劇を期待した視聴者が多いようだが。ドラマに詳しいライターの津田春子さんは、
「初回はヒロインの文菜(杉咲)とゆきお(成田)がコインランドリーで出会う場面から始まります。約20分間、ずっと2人のたわいもない会話だけが繰り広げられ、ここで脱落した視聴者は多いよう。
監督の今泉さんが普段は映画を撮っていることもあって、たっぷりと間をとるんですよね。テレビドラマはCMも入るので視聴者の集中が途切れやすい。それであの間はなんかさ……っていう」
さらに文菜のキャラにも賛否両論があるようで─。
「杉咲さんといえば『海に眠るダイヤモンド』('24年・TBS系)のけなげで一途な朝子役に代表されるように清楚な役柄を思い浮かべる人が多いでしょう。今回の役は会ったその日にゆきおの家に行って寝てしまうし、自分に好意を寄せるバイト先の先輩をホテルに誘ったり、魔性の女的な役どころ。
杉咲さんは演技が上手なのでそういった女性も見事に演じるのですが、一部の視聴者が期待していたキャラとは正反対なので、がっかりした人も多いのでは」(津田さん、以下同)
声のボリュームに関しても、
「文菜のセリフがすべて吐息交じりなんですよね。基本的にみんなボソボソ話すし、音量の調節が難しい」
とはいえ、否定の意見ばかりではない。
「2話からは他の登場人物にもスポットが当たり始め、アセクシュアルな女友達や十人十色の不器用な恋愛模様が描かれていきます。
今泉監督は映画『愛がなんだ』('19年)に代表されるように、恋愛に不器用でちょっと“イタい”人物を愛らしく撮るのがうまいので、今後それぞれのイタさが愛おしく感じられるようになるのかも。過去の恋や思い出すと恥ずかしい経験を描くドラマだと思えば共感しやすいと思います」
としたうえで、注意を呼びかける。
「不思議ちゃんでサブカルな文菜をまねしようと思ったら危険です。杉咲さんが演じているから魅力的なわけで、普通は怖い女になるので」
タイトルの「なんか」は最終的に見つかるのだろうか。











