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ー 失われる「レッドアロー」の名前

 2027年の春から、西武新宿線に新車両『トキイロ』が導入される。運行区間や停車駅などの運行形態は未定となっているが、ネット上では「早く乗りたい!」「車両かっこいいね。来年が楽しみ」など、鉄道ファンから期待の声が寄せられている。

失われる「レッドアロー」の名前

 西武鉄道の特設サイトによると、トキイロは《朝、昼、夕それぞれの『時間』の空の『色』をイメージ》して名付けられたそう。ロゴマークや車両デザインにもグラデーションやウェーブの形が取り入れられ、時の移り変わりが表現されている。

「車両の側面には“エナジーウェーブ”と名付けられたウェーブラインが入っているそうです。フェイスは赤を基調にしたカラーリングで、朝焼けと夕焼けをイメージ。シートカラーもフェイスに合わせた赤で、暖かみと高級感のある印象を与えています。座席はリクライニング搭載、全席でコンセントが使用できるなど、長距離移動でも快適に利用できそうです」(鉄道ライター、以下同)

 トキイロのイメージを見た鉄道ファンからは、デザインに対して「おお、これはかっこいい! 内装も高級感あるし早く乗りたい」「西武新宿線を通勤で利用してます。車両かっこいいと思います。来年が楽しみ」「今の西武はの青イメージがあるけど、初期は赤だったよね。新しいけど懐かしい感じがして素敵」など、好意的な反応が。

2027年の春から西武新宿線に導入される新車両『トキイロ』の外観イメージ(公式サイトより)
2027年の春から西武新宿線に導入される新車両『トキイロ』の外観イメージ(公式サイトより)

 一方、トキイロの運行開始に伴って運行終了になる車両を惜しむ声も複数見受けられる。

「現在、運航中の特急ニューレッドアロー(西武10000系電車)は、老朽化のため運行終了します。車両がトキイロに変わることで、消費電力は約70%削減されるとか。環境にはやさしくなりますが、鉄道ファンからは悲しみの声も聞こえます。というのも、西武秩父線が開業した1969年から運転している特急レッドアローの名を継いだ車両がなくなってしまうんです。老朽化で仕方ないとはいえ、寂しさは残りますよね」

 特急ニューレッドアローは、1993年から運行スタート。修繕や設備更新などを繰り返しながら、西武鉄道を走り続けてきた。初代特急レッドアローも含めて古くから馴染みのある利用者は、「昭和44年以来続いた『レッドアロー』の名が消えるのは実に残念。今のうちに乗車と撮影をして思い出を残そう」「ニューレッドアローに比べたらスペックダウンに感じる。古い車両だけど特別感あったもんなあ」「赤はレッドアローを受け継いだようにも思える。だったら名前は残してもよかった気がするけどね」と、複雑な声を漏らしている。

 トキイロが新たなシンボルとして受け入れられるためには、西武鉄道の歴史を乗せて走ることが重要になりそうだ。