宿敵・阪神との開幕カードで露呈したリリーフ陣の不安を払拭するのは、やはりこの男なのか。WBC出場による調整遅れで出遅れていた守護神ライデル・マルティネスが、3月29日に東京ドームで実戦形式の練習「ライブBP」に登板。その圧巻の投球に驚愕したチームメイトから愛ある「いじり」が飛び交うなど、V奪還を狙う阿部巨人の命運を握る助っ人の動向に、ファンからも熱い視線が注がれている。
マルティネスの剛腕に大勢&マー君もタジタジ
3月29日の阪神戦では、8回と9回のわずか2イニングで計7失点を喫する大敗。リードを守りきれない展開にネット上では原辰徳前監督時代の2023年に揶揄されたワードにちなみ、「魔の8回リターンズ」との悲鳴が上がった。
だが、そんな沈滞ムードを吹き飛ばしたのが、翌30日に球団公式動画で公開されたマルティネスの練習風景だ。マウンドで唸りを上げる剛腕に対し、ホームベース裏に陣取った大勢、田中将大、田中瑛斗、そして内海哲也投手チーフコーチという豪華すぎる面々が、賑やかなやり取りを展開した。
「マウンドで披露されたマルティネスの投球は、まさに圧巻の一言でした。打者に対し安打性の当たりを一本も許さない完璧な内容。威力ある直球に加え、鋭く曲がる変化球が投げ込まれるたびに、それを見守る投手陣たちはタジタジ。思わず、大勢が『俺のスイーパーの方が曲がってるな』と強がると、すかさずマー君が『曲がらんやん……曲がらんのが特徴やん』と突っ込む。
大勢とマー君の矛先は隣にいる内海コーチにも向けられ、『全盛期より速いんじゃ。140キロくらい?』『ライデルのスライダーぐらい?(笑)』とネタにしながら大笑いする一幕も。その後も、マルティネスの150キロ超えの剛速球に、3人は『球おっそ!』『俺ならスタンドに放り込んでる』『まあまあやな』とうそぶくなど、終始ワチャワチャしたやり取りを繰り返していました。今の巨人投手陣の風通しの良さと結束力が窺える光景でしたね」(スポーツ紙記者)
一方で、マルティネスの順調な仕上がりは、巨人にとっては非常に“悩ましい朗報”でもある。
「現在、巨人の支配下外国人選手は8人。そのうち5人が一軍登録され、4人が出場することができます。そんななか、開幕直前に育成から支配下登録を勝ち取ったルシアーノが手薄な救援陣の中で気を吐き、開幕から圧巻の無失点投球を続け、ファンも『ルシアーノは神か』と大絶賛。先発陣もウィットリーやハワードは勝ち星こそつかなかったものの好投を見せており、野手陣のキャベッジ、ダルベックも結果を出している。
巨人を優先させて、WBCのベネズエラ代表を辞退したマタも控える中、マルティネスが1軍に復帰すれば、好調な誰かを外さなければならなくなる。“外国人枠の椅子取りゲーム”はかつてないほど熾烈を極めています。阿部監督はおそらく、先発した投手をすぐに登録から消す“投げ抹消”でやりくりするのでしょうが、誰を出場させるか、調子の見極めと采配が巨人の浮沈を握ることになりそうです」(スポーツ紙デスク)
ネット上でも、「ルシアーノはリリーフ陣には欠かせない存在だし、野手2人も外せないし、そうなるとハワードかウィットリーのどちらかを落とす形になるのか」「ライデルが連投したら替わりにルシアーノが出るとかで、夏から終盤に余力を残したいと思うが、贅沢な悩みってうまく行かない気がする」といった声が聞かれ、にわかに外国人に巨人ファンの関心が集まっている。
守護神の帰還と投手陣の結束が、V奪還への最後の1ピースとなるのか。






















