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ー 阪神との“リアル戦力差”は…

 

 阿部慎之助監督率いる巨人は、開幕カードの阪神戦を1勝2敗で終えた。ドラフト1位ルーキーが快投を見せる一方で浮き彫りになった王者との距離感。このままスタートダッシュにつまずくのか、それとも巻き返すのか。巨人が最速で浮上するための“絶対条件”は――。

阪神との“リアル戦力差”は…

 阿部監督はドラフト1位の竹丸和幸を巨人では64年ぶりとなる新人開幕投手として大抜擢。竹丸も大役のプレッシャーを感じさせない快投で応え、新人では球団史上初となる開幕戦勝利を飾った。しかし、続く2戦目、3戦目を落とし、結果として負け越し。昨シーズン優勝の阪神との戦力差が浮き彫りになった格好だ。

 この現状について、かつて左腕エースとして活躍した巨人OB・高橋尚成氏は3月29日、自身のYouTubeチャンネル『高橋尚成のHISAちゃん』の中で、開幕カードを振り返り、「去年よりも差はなくなっている」と分析しつつ、4月の戦い方として“3つの絶対条件”を提示している。

「動画内で高橋氏は、現代野球における“勝ちパターン”の確立が最優先事項であると説いています。後ろを安心して任せられる投手が3人揃えば、先発陣は『6回まで全力で飛ばせばいい』と迷いなくギアを上げられる。その相乗効果こそが重要だと解説しました。3戦目も終盤まで巨人が1点リードの接戦でしたが、WBC出場の影響で調整が遅れた大勢とマルティネスという守護神2人が不在だったことが響きました。この2人が盤石の状態でチームに合流し、方程式が固まれば、おのずと7回を任せられる投手も決まってくる。そうなれば、開幕カードのような終盤での暗転は防げるでしょう」(スポーツ紙記者、以下同)

 そして、高橋氏はエースの山崎伊織が故障で離脱した影響で再編を迫られた先発ローテーションについても言及している。

「巨人は阪神戦で先発した竹丸、ハワード、山城京平に続き、31日からの中日との3連戦ではウィットリー、田中将大、則本昂大が登板予定。田中以外の5人が新戦力となります。竹丸については打たれるまではローテーションの1番手として使い続けるべきとし、ベテランの田中や則本は状態次第で中10日などの間隔を空けたり、2軍からの抜擢でやりくりしていくなど柔軟に考えていくべきとしています」

 そして最後に挙げたのが、阿部監督が掲げる「守り勝つ野球」の徹底だ。

「高橋氏は開幕3連戦を見て、今の戦力で大量得点の打ち合いで勝つことはあまり望めないのではないかと語り、あくまで1点を守り抜く形を徹底すべきだと提言しています。そのためにはリリーフ陣が四球で自滅し、置きにいった球を痛打される悪循環を断つことが不可欠。精神面と技術面の両方で、どんな場面でもストライク先行の攻めの投球を貫けるかがチームの浮沈を左右する大きな課題になると見ています」

 ネット上では、「開幕ルーキーでいい勝ち方をして期待したけど、結局負け越したのはやっぱり阪神が強いという印象」「3連戦を見ると今年も巨人は難しそう」「阿部監督の『1点を守り切る野球』が言葉だけで終わらないことを祈るばかり」といった声が上がっている。

 伝統の一戦で味わった悔しさを糧に、4月でどれだけ“勝てる形”を固められるか。阿部監督の采配にファンの視線が注がれていきそうだ。