目次
Page 1
ー 脚本家はラブストーリーに定評

 3月30日にスタートしたNHK朝ドラ『風、薫る』。初回の平均視聴率は前作『ばけばけ』16.0%を下回る14.9%だったが……。

脚本家はラブストーリーに定評

「前々作の『あんぱん』は初回の視聴率は15.4%と低スタートでしたが、最終回では番組最高となる18.1%で着地しました。初めは振るわなくても、その後の評判次第で視聴率が上がっていく可能性はあります。

 朝ドラで異例のWヒロインである一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)が日本初のトレインドナース(正規に訓練された看護師)となっていく過程が見せ場ではないかと思っています」

 と話すのは、漫画家でドラマウォッチャーのカトリーヌあやこさん。第1週からりんの父、信右衛門(北村一輝)や幼なじみの虎太郎(小林虎之介)の家族がコレラに感染し、伝染病の流行が描かれていた。

「私たち視聴者もコロナ禍を経験して感染症の恐ろしさが身に染みているので、明治時代の疫病との戦いも興味深い点ですね」(カトリーヌさん、以下同)

 りんと虎太郎がお互いを意識しているシーンもたびたび見られたが……。

「『風、薫る』の放送前の番宣番組でも明かされましたが、2人は結ばれないんですよね。朝ドラは幼なじみと結ばれないことが結構多い。

 信右衛門が亡くなって、一ノ瀬家のためにりんはお金持ちと結婚しますが、いろいろあって将来、シングルマザーになります。史実だと直美もシングルマザーになりますが、ドラマではどのように描かれるかわかりません」

 脚本は吉澤智子で『あなたのことはそれほど』(TBS系)のほか、『くるり〜誰が私と恋をした?〜』(TBS系)では藤平久子とともにオリジナル脚本を担当した経歴がある。

「吉澤さんは面白いラブストーリーを描かれているので、ヒロイン2人の恋模様も期待しています。『カムカムエヴリバディ』はヒロインが3人いましたが、ヒロインが複数いるとおのおのの人生を見られて2倍楽しめますね」

 放送前の予告からヒロイン2人の可愛いナース服、「鹿鳴館の華」と呼ばれた大山捨松役の多部未華子の華やかなドレス姿などが公開されている。

「『ばけばけ』のヒロイン、トキもりんと同じく明治時代の士族の娘でしたが結婚前までずっと貧乏で同じ着物でした。今作は登場人物の衣装が可愛くて画面映えしそう。明治時代のファッションも楽しめそうです」

 さらに、ある大物女優の出演も控えている。

「りんが受け持つ患者の侯爵夫人、和泉千佳子役に仲間由紀恵さんがキャスティングされています。仲間さんは『花子とアン』でも華族令嬢の葉山蓮子役を演じ、とても人気のキャラでした。今回も“蓮子様”を彷彿とさせる人物なのか気になりますし、りんにも大きな影響を与えるのではないかと思います」

 他にも注目している点を聞いてみた。

「おっとりとしたお嬢様のりんと、孤児という厳しい環境で生きてきた直美という正反対の2人のヒロインが、どうやって知り合い力を合わせて、まだ確立されていないナースという仕事を成し遂げていくのか、これからが楽しみです」

 視聴率右肩上がりの可能性、薫る!