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ー 「民放の昼感が強すぎる」失われた“安心感”

 この春にリニューアルした朝の情報番組『あさイチ』(NHK)に対して、視聴者から不評の声が続出。平均視聴率も下がり気味という大ピンチを迎えている。いったい、何が起きているのか――。

「民放の昼感が強すぎる」失われた“安心感”

 同番組はスタジオも一新され、ピンクの配色が多く明るいセットになった。また、番組冒頭から情報量が一気にアップ。コーナーを次々と切り替えるなど、リニューアル後は明らかに番組のテンポそのものが変わっている。

『あさイチ』といえば、直前に放送される「連続テレビ小説」の内容に関連したコメントをする“朝ドラ受け”と、そこから始まるのんびりとした雰囲気が魅力。穏やかなトーンで生活情報を届ける“ちょうどいい距離感”を好んでいた視聴者は、番組の変化に困惑しているようだ。

 また、3月30日より放送が開始された連続テレビ小説『風、薫る』の視聴率が低迷している点も、『あさイチ』に影響を及ぼしている。

「『風、薫る』は、オファーを受けて出演が決まった見上愛さんとオーディションで選ばれた上坂樹里さんのW主演で話題となり、高い視聴率が期待されていました。しかし、蓋を開けてみると、初回の世帯視聴率は歴代ワースト2位タイという結果に。4月7日に放送された第7回の平均世帯視聴率は13.6%、続く第8回は13.1%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)と、厳しい数字が続いています。同作からの流れで『あさイチ』を見る視聴者が多いので、“朝ドラ離れ”が起きれば『あさイチ』の視聴率も低迷するのは仕方のないことでしょう」(テレビ誌ライター)

博多華丸・大吉の博多大吉
博多華丸・大吉の博多大吉

 とはいえ、低迷の最たる原因はやはり『あさイチ』自体にある。ネット上では「以前のようにひとつのテーマをじっくりと掘り下げて扱うのがあさイチの良さだと思っていたのに。今のあさイチは次々とテーマが変わって面白くない」「カメラアングルなのか、セットの大写しが多く広いセットで、3人と視聴者の距離が遠くなった感じ」「『あさイチ』視聴者は安心感を求めて毎日観ていたのでは」「忙しい朝だからこそ、あのゆったりした感じが好きだったのに」「民放の昼感が強すぎる。あまりワイワイガヤガヤしてほしくない」などの意見が。

「『あさイチ』の強みは、やはり長年にわたり培ってきた落ち着きや安心感。だからこそMCには包容力があり、番組の主なターゲットである40代以上の女性からの好感度も高い博多華丸・大吉の2人が抜擢されています。それが急に、民放のノリを彷彿とさせる詰め込み型の情報番組になってしまい、置いていかれた気持ちになった視聴者は多いのでは」(前出・テレビ誌ライター)

 番組の詰め込み具合はMCの2人も実感しているようで、3月30日のリニューアル初日には博多大吉が思わず「もうメチャクチャ」と漏らす場面も。

 長年の視聴者たちが愛した穏やかな『あさイチ』は、もう戻ってこないのだろうか――。