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‘99年のデビューからブレイクするまでの嵐メンバーの日々を、秘蔵エピソードで綴った本『嵐、ブレイク前夜』(主婦と生活社)が4月17日に発売される。

 今や圧倒的な人気を誇る“モンスターグループ”も、初めから決して順風満帆に歩んできたわけではなかった。彼らのいちばん近くで、ともに闘ってきたスタッフたちだからこそ知る素顔の5人とは。

「内容はハワイでのデビュー発表会見から始まるのですが、いきなり衝撃的な事実が明らかにされます。会場となった豪華クルーズ船に現れた5人を見て、マスコミの誰もが目を疑ったというんですよ。なぜなら、嵐に当然入るだろうと考えられていた人物が、そこにいなかったからです」(芸能プロ関係者)

 まず驚かされるのは、’99 年9月に行われたデビュー会見。現場に集まったマスコミは、こぞって同じ言葉を口にしたそう。

《あれ、タッキー、いなくない!? タッキーはどこ?》(『嵐、ブレイク前夜』より)

 そう、当時は空前絶後のジャニーズJr.黄金期。ゴールデンタイムに冠番組『8時だJ』(テレビ朝日系)を持つほどで、なかでも“タッキー”こと滝沢秀明はダントツの人気を誇っていた。

 そんな中、ジャニーズ事務所が新たなグループを立ち上げると発表し、マスコミは滝沢を中心としたJr.のオールスター的陣容を期待した。なぜなら、こんな格付けがあったからだ。

《ちなみに、当時のJr.内での人気順はタッキーと今井翼がワンツーで、そこに相葉雅紀や松本潤、小原裕貴(引退)が続くというもの。二宮和也はそこそこだったが、櫻井翔は学業優先というスタンスも影響して、10番手以下に甘んじていた》

 さらに、大野智にいたっては京都での舞台の仕事が多かったせいで、全国的な知名度は今ひとつ。ハワイの現場では「あの子、誰?」という声まで飛び交ったという。

 ではなぜ、タッキーは嵐のメンバーに選ばれなかったのか。

「Jr.本体の勢いを維持するため、滝沢クンと翼クンのデビューは先送りされたんです。また、松本クンもJr.に残す方針だったそうですが、途中でジャニー喜多川社長の気が変わり、メンバーに選んだと聞きます」(テレビ局関係者)