2018年度後期の『まんぷく』で見る今後の期待度
朝ドラはしばしば、初回のつかみやヒロインの第一印象だけで評価されがちだ。だが実際には、人物が揃い、関係性が立ち上がってから本領を発揮する作品も少なくない。その比較対象として思い出されるのが、2018年度後期の『まんぷく』だ。
初回視聴率23.8%、平均21.4%という高水準で推移しており、数字だけを見れば最初から成功作だったが『まんぷく』が「見続けるほど面白くなった」と語られることが多いのは夫婦の物語から、人物の網目が広がる群像劇へと進化したからだ。萬平と福子の物語を基軸にしながら、神部茂(瀬戸康史)、世良勝夫(桐谷健太)、東太一(菅田将暉)、塩軍団らの存在が加わることで、ドラマの推進力が一段増した。
そんな中『風、薫る』は、シマケンに加え、4月15日の第13回に登場した藤原季節が演じる小日向栄介も、上坂樹里演じる直美パートに新しい推進力を与えつつある。さらに、片岡鶴太郎の勝海舟は作品の重みを増す役割を果たしている。登場直後から《風格があり過ぎる》《大河かと思ったら朝ドラだった》などと反応が広がり、誰か一人でも「この人が出る日は面白い」と思わせる存在が出てきたことは間違いない。
「現時点での評価はまちまちですが、まだ人物配置や関係性の結びつきが発展途上にあると言えます。新キャラの反応は強くても、それが作品全体の厚みに変わるのはこれからではないでしょうか。『まんぷく』がそうだったように、『風、薫る』もここから人物が揃い低評価を覆す展開に期待したいですね」
朝ドラファンの注目は、今後の物語展開とキャスト陣の化学反応に集まっている─。

















