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ー 「明治時代の手術」再現シーンが話題に

 現在放送中のNHK連続テレビ小説『風、薫る』。視聴率の伸び悩みが報じられている中、5月12日放送回で描かれた手術シーンが、ネット上で大きな話題を呼んでいる。

「明治時代の手術」再現シーンが話題に

 見上愛と上坂樹里がダブル主演を務める同作は、明治時代の医療現場を舞台に、正規の訓練を受けた看護師(トレインドナース)が誕生していく過程を描いた物語。実在した大関和と鈴木雅をモチーフに、それぞれに生きづらさを抱えた2人の女性が、看護の仕事がまだ広く知られていなかった時代に道を切り開いていく姿を追っている。

「血縁関係のない2人がW主演を務めるという、“朝ドラ”史上初の試みで話題を呼んだ『風、薫る』でしたが、初回視聴率は歴代ワースト2位タイとなる14.9%と厳しい船出に。その後も13%台が続くなど、数字の面では苦戦が続いています。序盤は2人の物語が並行して進む構成もあり、“わかりづらい”“物語に入り込みにくい”といった声も上がっていました」(テレビ誌ライター)

NHKが公開した朝ドラ連続テレビ小説『風、薫る』のメインビジュアル(公式サイトより)
NHKが公開した朝ドラ連続テレビ小説『風、薫る』のメインビジュアル(公式サイトより)

 そんな中、第32話では見上演じる一ノ瀬りんと上坂演じる大家直美が、看護婦見習いとして帝都医科大学付属病院で実習に臨む姿が描かれた。りんが担当したのは、野添義弘演じる園部。足の手術を終えたばかりの患者で、りんが声をかけてもなかなか心を開こうとしない。戸惑いながらも向き合おうとするりんだったが、そんな折、園部が突然激しい痛みに襲われ、再手術がおこなわれることになる――。

「その手術シーンで映し出されたのは、現代の医療ドラマとはまったく異なる光景でした。医師たちはスーツ姿のまま麻酔を使い、手袋も白衣もない状態で手術にあたっていたのです。当時の医療事情に沿って丁寧に再現されており、明治期の手術の様子がそのまま伝わるような描写になっていました」(前出・芸能ライター)

 この描写に、X(旧ツイッター)では「白衣もないなんて」と驚きの声が上がる一方で、「明治時代の手術の工程が見られて面白い」「昔の麻酔や手術ってこういう風にやってたんだ」「こういうのが見られるのも朝ドラの楽しみのひとつですよね」「当時の手術のやり方すご…使ってた器具とか興味深かった」「当時の手術風景が丁寧に再現されててすごい!」など、史実に基づいた描写を評価する声も多く寄せられている。

 視聴率の苦戦が続く一方で、リアルな再現をきっかけに確かな評価の声も集まり始めている『風、薫る』。今後、作品の魅力がどこまで視聴者に浸透していくか注目されそうだ。