魅力的なシーンがギュッと詰まった119分。よしひろさんが1番印象的だった場面は、あの伝説が始まった場所。
「ランウェイ編集部の風景の変化は印象的でした。前作ではエミリーをはじめ、編集者たちはみな“白人のファッションモデル級のルックス、センスがないと務まらない”という印象でした。
しかし、今作の編集会議でそろった若手はみなハイブランドの最新ラインにこだわる様子でもなく、思い思いの服装で、人種、体型、年齢も多様。その象徴となるのが、アンディのアシスタントのジンです。バーバリーの最新ラインをさらっと身に着けつつも、あくまでカジュアルな着こなしになっています」
仕事ぶりや人間性の成長を描き出している
主に描かれているのはファッション業界やメディア業界だが、この映画は仕事のジャンル関係なく、現代に働く人すべてに向けられている。
「前作は極端なキャラクターがそろったファッション業界・メディア業界をコミカルに描いたことで、仕事を手にする人なら誰にでも自分事として考えられる作品になりました。
今作は、20年を経て同じキャラクターが同じ業界で勤めているからこそ描くことができる、その後の仕事ぶり、人間性の成長を描き出したのが大本筋でしょう。業界でベテランになったアンディは20年離れていたランウェイ編集部で、それまでの経験を活かしつつも、メディアの大先輩で尊敬に値するミランダとの再タッグを果たす中で自分の役割とすべきことへのフォーカスをしていく。
その様子が、メディアをおもちゃのように扱う、真価のわからない成金長者との対立構造により、分かりやすく描くことに成功したのだと思います」
時を経て、ランクアップした主人公を現在の社会とうまく絡め、描き抜いた『プラダを着た悪魔2』。前作超えの熱狂を巻き起こしている勢いは、まだまだ止まりそうにない。

















