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ー “日替わり打線”は固定されるのか

 打線の繋がりを欠いて得点力不足に苦しんできた巨人が、セ・パ交流戦を機に「本来の目指すべき形」を取り戻しつつある。チームの機能性を劇的に向上させる起爆剤となったのは、橋上秀樹監督代行による大胆な打線の組み替えだ。リーグ戦の再開に向けて“キーマン”が見えてきた。

 巨人は6月に入ってから負けなしの戦いを続けており、10日の楽天戦に勝利したことで、引き分けを挟んで6連勝。13日時点でもチームはセ・リーグ首位に立っている。そんななか、ファンから大歓迎されているのが、「3番・岸田行倫」の新オーダーだ。

「阿部慎之助前監督時代には1番、2番に苦慮していた印象でしたが、橋上代行になってからは3番が懸案事項となっていました。これまで吉川尚輝、坂本勇人、丸佳浩、松本剛と日替わりでベテランや実績のある選手を据えるなど試行錯誤が続いていましたが、9日の楽天戦でプロ初となる『3番・DH』に起用された岸田は、初回に左前打で好機を広げると、5回に中前打、さらに7回には3号ソロを放ち、チームの勝利に貢献しました。同じ捕手で、チーム最高打率を誇る大城卓三も3安打、1本塁打と大暴れしており、2人の同時起用が見事に機能した格好です」(スポーツ紙記者)

 主砲の岡本和真がメジャー移籍したことで、阿部前監督はキャンプ当初、足を絡めて1点をもぎとる「守り勝つ野球」を掲げていた。しかし、開幕すると出塁率が低く、三振の多かったキャベッジを1、2番に固定。この起用が打線のブレーキとなり、先発投手の立ち上がりを助けてしまっているとの指摘もあった。

「10日の楽天戦では、1番の浦田俊輔が死球で出塁すると、すかさずリーグ単独トップとなる16個目の盗塁を成功。続く2番・松本が二ゴロで1死三塁の形を作り、3番の岸田の二ゴロで浦田が生還しました。1~3番がノーヒットで得点する形に持っていけたのは、スラッガーでありながらチームバッティングもできる岸田の打撃センスがあってこそでしょう」(別のスポーツ紙記者)

“日替わり打線”は固定されるのか

ファンからは「かわいい」とも評判の巨人・浦田俊輔(公式インスタグラムより)
ファンからは「かわいい」とも評判の巨人・浦田俊輔(公式インスタグラムより)

 ネット上でもこの布陣に対して、《浦田が出塁して盗塁、松本と岸田が進塁打でノーヒットのまま先制。これこそが、キャンプで求めていた理想形》《浦松コンビ+岸田の並びは相手にとって本当に厄介だと思う》《岸田と大城が共存できると打線の厚みが一気に増した気がする》といった声が聞かれる。

 交流戦でDH制が使えたからこそ実現した「大城・岸田の併用」だが、リーグ戦再開後のセ・リーグの戦いを見据えた場合、さらなる模索が必要となってくる。

「両名ともに打撃の状態が良いだけに、どちらか一方をベンチに温存するのは得策ではない。ショートの泉口友汰の調子が上向きな反面、吉川の打撃が湿りがちという現在のチーム状況を考えると、吉川に代わって二塁に浦田を入れ、三塁にダルベック、一塁に大城を配置する布陣こそが現時点でのベストな形ではないか。今季を象徴してきた日替わり打線も固定される時期に来ているように思います」(スポーツ紙デスク)

 橋上体制でついにたどり着いた「最適解」。夏場に向けて他球団を突き放し、独走体勢を築くことができるだろうか。