“歴代最強”ともいわれるサッカー日本代表は、どこまで勝ち進めるのか。
W杯特需で経済効果は400億円超えか
「森保一監督のもと、欧州のクラブで活躍する選手がそろっているのですから、今回こそベスト8に進んでほしいところ。日本は過去7回、W杯に出場、そのうち4回は決勝トーナメントに進出していますが、すべてベスト16で敗退しています。今回は“5度目の正直”として、壁を破ってほしいですね」(スポーツ紙記者)
熱視線が集まっているのは、ピッチ上だけではない。
「代表ユニフォームや応援グッズの売れ行きなど、巷では“W杯特需”への期待も高まっています。一部の報道では、日本代表がベスト8に進出した場合、経済効果は429億円に上るという試算もされています」(経済誌記者、以下同)
経済効果とは、特定のイベント開催や政策によってどれだけ新たな需要が生まれ、消費や生産に波及するかを金額に換算した指数。
「同クラスの経済効果をもたらしたとされるのが、今年3月から5月まで行われた嵐のラストツアー。チケットの売り上げなどの経済効果は約410億円に上ると報じられていました」
400億円となると、人口10万人ほどの地方都市の一般会計予算に匹敵する。日本代表がベスト8に進出した場合の経済効果を導き出した、株式会社『第一ライフ資産運用経済研究所』経済調査部に所属する首席エコノミストの永濱利廣氏に詳細を聞いてみた。
「W杯の場合、経済産業省が発表している第三次産業活動指数の中に“サッカー活動指数”という過去の経済データがあります。それらを分析して開催年にどのような動きがあったかを参考にしながら計算しました」
経済効果とは、あくまで特定のイベントによって“どれだけ追加的にお金が動いたか”を見るもの。その数字が、そのまま経済全体を押し上げるわけではないという。
「例えば、嵐のコンサートが行われることで、本来なら宿泊したはずの客層が旅行を控えたりします。イベントはそういった、マイナス面も発生しますので、いわば“パイの取り合い”なのです」(永濱氏、以下同)
永濱氏は、こうした盛り上がりの背景に、現代の日本人の消費傾向が見えると指摘する。
「日本人は、節約の一方で、思い切って使うものを分ける“メリハリ消費”の傾向があります。“推し活”のように自分がこだわりを持つ分野には支出を惜しまない。嵐やW杯特需は、それに近いのかもしれません」
待望のベスト8が実現すれば、想定を超える経済効果を生み出すかもしれない。

















