中村が持つ苦手な一面…

 小学生ながら“自分”を持っていた中村は、中学生になるとクラブチームの「三菱養和サッカースクール」に入団。高校2年生でガンバ大阪とプロ契約するまでをここで過ごした。中村を指導していた生方修司コーチに話を聞いた。

「ドリブルを磨きたいと思っていたようで、開口一番に“このチームはドリブルができますか?”と聞いてきたのはよく覚えています。自己主張がしっかりしていると思いました。印象に残っているのは中学1年生のときに1試合で13ゴールを決めたこと。

 リーグ戦で相手も決して弱いわけではないですが、チームの17得点のうち、13点を彼が決めました。当時からドリブルやシュートのうまさはレベルが高かったです」

 ピッチの中では背中でチームを引っ張りながらも、ピッチ外ではおとなしい子だったという。このチームでは、ある能力も培った。

「うちのチームはピッチの中でも外でも楽しもうという方針。ミーティングでは一発芸大会をやったりします。敬斗は“僕はできないです”という感じでしたが、友達に教えてもらいながら一緒にやっていました。

 ガンバのファン感謝デーでコントをやっているのを見たときに“うちのおかげだな”と思いましたね(笑)。まじめなだけでなく、バカになって自分の殻を破るというのは大切。バランスよく成長してくれたと思います」(生方コーチ)

 順調にステップアップをし、世界が注目するW杯で活躍。地元も盛り上がっており、実家近くで話を聞くと……。

中村敬斗の地元・千葉県我孫子市の天王台駅に掲げられている応援の横断幕
中村敬斗の地元・千葉県我孫子市の天王台駅に掲げられている応援の横断幕
【写真】かわいすぎて滅…ケーキを両手に満面の笑みをみせる中村敬斗

「子どものころからサッカーがうまいと評判でした。数年前、実家近くの焼き肉店では、ほかのお客さんが敬斗くんに気がついて話しかけると、気さくに対応していました」(近隣住民)