動画の意図、SNS発信の見直し
では、なぜ、あのような動画をアップしてしまったのか。
「若い世代にも、当社の仕事や会社の様子をわかりやすく伝えるため、TikTokで多く見られる動画構成を取り入れ、当社敷地内の訓練設備において、安全管理のもとで撮影いたしました」(広報担当者、以下同)
安全第一の現場とはいえ、親しみやすさを狙った結果の演出だったという。しかし、投稿後に多くの批判や意見が寄せられたことについては、猛省しているようだった。
「訓練設備であり、安全管理のもとで実施したものであっても、安全に携わる企業として配慮が十分ではない発信となったことを真摯に受け止めております。多くのご意見をいただいたことを踏まえ、動画を非公開とするとともに、当社ホームページおよびTikTokにおいて、経緯と今後の対応についてのお知らせを掲載しております」
同社にはSNSやメールを通じて「訓練設備であっても誤解を招くのではないか」「安全に携わる企業として配慮が必要」といった厳しい指摘が相次いだという。
さらに炎上は飛び火して、一部のSNSでは同名の別企業に対して“誤解に基づくバッシング”が寄せられていることも確認しているという。これに対しても同社は「関係のない企業様にご迷惑をおかけしておりますことにつきましても、深くお詫び申し上げます」と謝罪する。
今後の対策については「SNS発信に関する事前確認体制を見直すとともに、社内ルールを整備し、安全を最優先とした情報発信に努めてまいります」と回答した。
企業の魅力やアットホームな仕事内容を伝えるためのSNS発信。しかし、一歩間違えれば企業の信頼を揺るがす刃にもなる。バズを狙うあまりの“一線越え”のリスクと、その判断の難しさが改めて浮き彫りになった格好だ。

















