BOOWYファン“大人の余裕”

メルカリに多数出品された、BOOWY全面広告を載せた『上毛新聞』
メルカリに多数出品された、BOOWY全面広告を載せた『上毛新聞』
【写真】BOOWYファンのコレクション心に刺さらなかった『上毛新聞』広告

 しかし、よく見ると驚くほど「売れてない」状態が続いている。もちろんSOLDもあるが、大半の出品は「いいね」すらつかないままだ。なぜなのか。

「そもそもBOOWY世代はそこまで“収集癖”がないのでは」

 と分析するのはトレンドウォッチャーの話。

「今の20代、30代の推し活層は、アクリルスタンドやトレーディングカード、限定グッズなどをコンプリートすることに喜びを感じていますが、現在の50代を中心としたBOOWY世代は、少々タイプが違います。

 彼らが通ってきたのは音楽を耳と記憶に焼き付け、ライブの空間を共有することに価値を置いた時代。カセットテープやレコード、あるいは当時のツアーTシャツなど思い出の品は大切にしますが、後から他人が転売した、ただの新聞紙に何千円も出してコレクションしたいという、そこまでの物欲はない世代が多いと思います

 また前出の音楽ライターもこう苦笑する。

ファンにとってBOOWYは青春そのものであり、神格化された存在。それを転売ヤーから買うという行為自体が、どこか美学に反するというか、ダサいと感じてしまうのではないでしょうか。1500円が惜しいのではない、そんなものでファンとしての愛を証明する必要はないという、大人の余裕だと思いますよ(笑)

 転売ヤーたちの思惑をよそに、静かに、そして熱く燃え続けるBOOWYファン。
それは粋なプライドなのかもしれない。