除外日が半額になる年間パスポート(スタンダード)の価格(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン公式HPより)
除外日が半額になる年間パスポート(スタンダード)の価格(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン公式HPより)
【写真】「半額でお得に入園!?」対象となる年間パスポートの価格

 テーマパーク業界に詳しいマーケティング関係者は、両社の違いについてこう分析する。

両テーマパークの狙いとは

「ディズニーはブランド価値を維持・向上させながら客単価を高める『プレミアム戦略』を進めています。価格が上がっても来園したいというファン層が一定数いることを前提にしたビジネスモデルです」(マーケティング関係者、以下同)

 一方でUSJについては、

「USJは人気映画やゲームなどのIPを次々と導入し、年間パスポートを軸に『何度も来てもらう』ことを重視しています。今回の特典拡充も、リピーターの満足度を高める施策の一つといえるでしょう。

 同じテーマパークでも、ディズニーが『一度でも特別な体験』を提供する方向にあるのに対し、USJは『何度も足を運びたくなる体験』を積み重ねる方向へ舵を切っている点が大きな違いです」

 さらに、

「物価高が長引くなか、消費者は『一度の特別な体験』だけでなく、『何回行けば元が取れるか』というコストパフォーマンスも重視するようになっています。年間パスポートのような“お得感”を打ち出す施策は、今後さらに存在感を増していく可能性があります」

 と今後を展望する。

 もちろん、ディズニーとUSJでは世界観や立地、ターゲット層が異なるため単純な比較はできない。しかし、レジャー費を見直す家庭が増えるなか、「価格に見合った満足感」がこれまで以上に重視されているのは確かだ。

 ブランド価値を武器にプレミアム路線を進むディズニーと、年間パスポートの魅力を高めてリピーター獲得を目指すUSJ。物価高時代において、消費者がどちらの「お得感」に価値を見いだすのか――。2大テーマパークの異なる戦略は、今後のレジャー市場を占うひとつの指標となりそうだ。