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ー 乳児の登山に警鐘を鳴らす医師

《子連れ登山2度目は四阿山(あずまやさん)!》

 という投稿文とともに生後3か月と28日の赤ちゃんを抱いた母親とみられる女性、父親とみられる男性が赤ちゃんにミルクを与える写真が添付されていたた。

乳児の登山に警鐘を鳴らす医師

日本百名山の一つである四阿山に赤ちゃんを連れて行った投稿が物議に(現在は削除済み)
日本百名山の一つである四阿山に赤ちゃんを連れて行った投稿が物議に(現在は削除済み)

 写真は標高2000メートル超の山頂で撮影され、SNS上で物議を醸している(現在写真は削除済み)。

《どうして自分の子供を自分の承認欲求の為に おもちゃのように扱えるん?》

《親の「やりたい」を優先させるために、子供を危険に晒すのは見ていて心苦しい》

《念のため小児科へ行って 叱られてください》

《自分の命を扱うより、無力な赤ちゃんの命を扱うのは、もっと慎重になるべき》

 と投稿に対して、心配や苦言の声が。

 生後4か月に満たない赤ちゃんを標高2354メートルの四阿山(長野県・群馬県)に登山させることにどのような医学的リスクがあるのか。山岳医療相談も受け持つ奥沢診療所所長の山本太郎先生に聞いた。

「一般的に2500メートルを超えると低酸素、高山病のリスクが高くなる。そこに乳児であるお子さんを連れて行く、医学上のリスクとしては、少なくとも二つある。第一に、高山病の判断が難しいこと。成長していれば、頭痛、吐き気といった症状を訴えることができるが、乳児だとそうはいかない。

 第二に、高山ならではのリスクで、医療へのアクセスまで時間がかかること。乳幼児は脱水、低体温が成人より早く進行する。その意味では、親としての様々な思いはあったとしても、慎重な判断をしても良かったのではないかと思う」(山本先生)

 山岳医療救助機構のサイトでは、子どもが高所に行くことによってどんなリスクがあるのか、研究は十分にされていないとしながらも、大人のデータからの推測でアドバイスをしている。

2歳までの乳児は、それ以降の年齢に比べると、身体にさまざまな解剖学的および生理学的な違いがあり、そのため病気やストレス(高地への曝露など)に対する反応が大人とは異なります

 特に低気圧や低酸素に影響されやすくなることが指摘されています。少なくとも生後3カ月までは待つ方が良いでしょう。また、標高2000メートルを超える場所や宿泊は避けたほうが良いでしょう」(山岳医療救助機構のサイトから引用)

 明確な基準はないものの、乳幼児の高所におけるリスクを踏まえて慎重な行動が望まれる。