公開中の映画『トイ・ストーリー5』(公式サイトより)
公開中の映画『トイ・ストーリー5』(公式サイトより)
【写真】被害額は6億円か、流出した『トイ・ストーリー5』本編映像の一部

 一方、ネット上では《タイムラインに流れてきた動画を、ただ見てしまっただけでもアウトなの?》と、不穏な空気に落ち着かない声も上がっている。

 これについて、大垣弁護士は、

「単にストリーミングで視聴するだけ(画面上で再生するだけ)であれば、通常は違法にはなりません。しかし、違法にアップロードされた動画だと知りながら自分の端末にダウンロードした場合は、複製権侵害として違法になる可能性があります」

 との警告を鳴らす。さらに、誰もが日常的に行っている“機能”にも罠が潜んでいるとも。

2年以下の拘禁刑、200万円以下の罰金

「“リポスト”しただけなら、直ちに違法とまでは言えません。ですが、それが違法動画だとわかっていながら、積極的に拡散したり“みんなも見て!”と視聴を呼びかけたりすれば、法的責任を追及される可能性があります。また、上映中の映画についての違法動画を、違法にアップロードされたものだと知りながら端末に保存した場合、たとえ自分だけで楽しむ私的利用目的であっても、2年以下の拘禁刑、または200万円以下の罰金の対象になる可能性があります」

 映画ファンであれば、好きな作品の動画が流れてきたら、つい“気になって”再生ボタンや保存ボタンを押したくなってしまうかもしれない。しかし、大垣弁護士は、

「違法に投稿された動画だと、少しでも怪しいと思う場合は、ダウンロードや画面録画、録音は絶対に避けるべきです。ちょっとした好奇心での保存が、取り返しのつかない思わぬトラブルにつながることもあります」

 と、警鐘を鳴らす。

 SNSの普及で、どんな情報も一瞬で世界中に拡散できる便利な時代になった。しかし、その手軽さの裏には、想像以上に重い法的責任という“落とし穴”が潜んでいる。話題だからと飛びつき、安易に再生や拡散、保存をしてしまう前に、まずは一呼吸置いて、冷静に立ち止まる必要がありそうだ。