横綱・照ノ富士の引退

「2025年初場所で横綱・照ノ富士が引退し、協会は春場所以降の横綱不在を避けたい状況にあったのでしょう。同場所で綱取りを懸けていた琴櫻がまさかの5勝10敗で負け越し。結果として33勝の豊昇龍だけが昇進の候補として残り、横綱空位を避けたい協会の都合が働いたのではと批判を招きました」(前出・相撲ライター)

 突き詰めると昇進条件である「準ずる成績」という言葉の曖昧さに行き着く。「2場所連続優勝」は明確だが、「それに準ずる」には数値基準がない。全勝優勝も11勝優勝もあれば、14勝次点もあれば10勝次点もある。

 こうした勝ち星の差や相撲内容に違いが出ることから「準ずる成績」と曖昧に濁してしまう方が協会にとっては都合がいいのだろうか。

 横綱は勝つのが当然、負ければ引退。さらには「あのときの昇進が間違いだった」と言われ続ける。力士個人の実力、協会による昇進基準の透明化、この2つのバランスが求められる。