“愛子天皇派”と“男系男子派”の対立が激化

 しかし、見直しは30年後。そのころには愛子さまは50代になられている。

「改正された皇室典範の内容は、愛子さまが天皇にはなれないと明示されたようなものです。しかし、“愛子さまを天皇に”という声は収まるどころか、むしろ大きくなっているのです」(前出・皇室担当記者)

 一方の立場を強行するなら、納得のいく説明が必要だ。そうした誠実さを欠いた進め方に、不満が噴出するのは当然だろう。

拙速な進め方により、愛子さま支持層と男系男子支持派との分断を深めてしまったのではないでしょうか。愛子天皇の実現を望む国民が納得できるような説明が必要です。例えば、“その点は先送りします”など議論の余地を残していれば希望も持てますが、今回のように“道は絶たれた”と受け取られる強硬的な手法をとれば、双方の対立を激化させるだけです」(河西教授)

 では、絶望視される「愛子天皇」の可能性は完全に消えてしまったのだろうか。

今回の改正案において、女性皇族のお相手とお子さまを皇族とすることへの修正、養子の相手を旧宮家の男子に限定することの違法性の追及などで、部分修正することからはじめていけば、愛子天皇の道は開ける可能性もあると思います」(小田部名誉教授)

 那須の豊かな自然の中で、温かな笑顔を見せられる天皇ご一家。笑顔の奥で“国民の理解”を誰よりも願われているのだろう。

 


ご静養中も宮内庁から皇室典範改正の報告を受けていた天皇陛下

4月29日、“不敬”と物議を呼んだ「昭和100年記念式典」での高市首相

愛子さまや佳子さまも日々公務に邁進されている(宮内庁提供写真)