目次
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ー AKIRAは「由緒あるホテルで作品に携われたのは名誉」と述べた
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ー 富美宮允子内親王の避暑のための御用邸だった
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ー 昭和天皇が宮ノ下御用邸滞在中に書かれた手紙
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ー 1893年に「外国人客専用のホテル」として登場

 

 2019(平成31)年に公開された映画『この道』は、神奈川県箱根町の老舗「箱根富士屋ホテル」で日本映画としては初のロケ撮影が行われた。監督は佐々部清。大森南朋とEXILE・AKIRAとのダブル主演だった。

 破天荒な心から生まれる、純粋で平和と安息を願う詩で人々の心を掴んだ北原白秋と、その白秋のリズムを持った詩に深く感銘を受け、数々の名曲を作曲した山田耕筰の人生を描いた作品。故郷の息遣いをテーマにした本作は2018(平成30)年2月末にクランクアップを迎え、同3月にクランクアップ報告会見が実施された。

AKIRAは「由緒あるホテルで作品に携われたのは名誉」と述べた

 白秋が作詞した、あまりにも有名な童謡『この道』。富士屋ホテルを白秋が生前利用していたことから、白秋役に大森を据え、童謡誕生から100年となる2018年に公開が決定。クランクアップの撮影場所は、白秋と耕筰がともにこよなく愛し、1878(明治11年)に創業した富士屋ホテルとなった。

宮ノ下御用邸の建物が残る富士屋ホテル=神奈川県箱根町(撮影/筆者)
宮ノ下御用邸の建物が残る富士屋ホテル=神奈川県箱根町(撮影/筆者)

 箱根の富士屋ホテルはこれまでにも多くの洋画に登場してきたが、約140年の長い歴史の中、邦画では本作の撮影が史上初。本作のクランクアップ会見も北原白秋とゆかりのある富士屋ホテルで行われることとなったため、キャストも監督も感銘を受けた様子で撮影を振り返っていた。

 AKIRAは「由緒あるホテルで作品に携われたのは名誉なこと」と述べ、この映画の撮影に感激したことを回想しており、皇室の「旧御用邸」の重みを、身をもって感じている様子をみせていた。

 富士屋ホテルは「喜劇王」とも呼ばれたイギリス出身の俳優で映画監督のチャーリー・チャップリンが宿泊したことでも知られるが、ここには「菊華荘」と呼ばれる和風別館が併設されている。