変動金利の人は返済額がアップ

 金利が上がるのは、預ける人にはうれしいニュースだが、借りる人には不安材料だ。借りるときに金利の比較をするのはもちろん、すでに借りている人でも変動金利型のローンを組んでいる場合、今後返済額がアップする可能性があるので注意。

「まずは借入先に、今後どのくらい利息や返済額が上がりそうかシミュレーションをお願いしましょう」

 なお、ローン金利が上昇しそうだからといって、急いで手元資金をすべてローンの繰り上げ返済に充てるのは禁物だ。

「例えば、定年退職後にまとまった現金が必要になったとしても、現役時代に比べると新たな借り入れが難しくなります。

 またリフォームなど新たにローンを組むことになれば住宅ローンより高い金利が適用されることが一般的なので、焦って返さず、ある程度まとまったお金を手元にキープしておくことをおすすめします。特にまだ教育費がかかりそうなご家庭は、急な出費に対応できるよう多めに確保しておきましょう」

 金利が上がり、返済額が負担になりそうな場合は、まずは家計を見直しつつ、特に固定費を削減することを西山さんは提案する。

「子どもの独立後も高額な死亡保障の保険に入ったままになっていないか、スマホのプランが高いものになっていないか、家計を総点検してください。

 金利の他にも銀行によって差がつき始めているのが各種手数料だ。例えば振込手数料は、ATMからキャッシュカードで振り込む場合、同じ銀行あてなら無料のところもあり、他銀行あてでは数百円程度の差がつくことも。

「アプリ経由なら条件付きで無料になるケースも。仕送りや家賃振り込みなどをしている人は、一度比較してみてください」

 会社員など、夜や休日にATM利用が多い人は引き出し手数料にも注意。一般的に平日8:45~18:00以外は手数料がかかるが、三菱UFJ銀行は土日祝日を含め8:45~21:00まで無料。ゆうちょ銀行は、銀行内設置のATMなら全時間帯無料など、銀行により異なる。

「金利環境の変化などを背景に、銀行によって各種手数料や無料サービスに違いが出ています。自分の使い方を確認し、生活スタイルに合った手数料体系の銀行を選ぶといいですね」