2025年7月25日、巨人・大城卓三への2個の死球がネット上で物議を醸している
2025年7月25日、巨人・大城卓三への2個の死球がネット上で物議を醸している
【写真】報復かコントロールミスか、物議を醸している巨人・大城への死球

 今季、不動のリードオフマン・近本光司外野手(31)が、4月26日の広島東洋カープ戦で死球による左手首骨折。さらに7月17日、またも広島戦で死球を受けた前川右京外野手(23)が右肩骨折。2人の主力選手が戦線を離脱している。

 とくに近本は、2023年7月2日にも巨人・高梨雄平投手(34)から死球をもらって右肋骨を骨折。プロ野球選手にとってプレーは当然、選手生命や年俸にも影響が出かねないだけに、選手を預かる監督としても気が気でない。

 近本が死球を受けた広島戦後のインタビューで、

「相対的に見てちょっと多いね。デッドボール当てられるケースがね。野球を守らないといけないので、こちらもグッと我慢していますけど」

 冷静に務めつつも静かな怒りを滲ませていた藤川監督。

「野球を守らないといけない」の真意

「現役時代は“火の玉ストレート”を打者に投げ込んでいた藤川監督ですが、NPBでは782試合、935イニングを投げて与死球はわずか32。その高い技術があったからこそ、打者との真っ向ストレート勝負が成立していたのです。

 森下や大山といった強打者であれば内角攻めにあうのは当然のこと。しかし、その技術がままならないにも関わらず内角をつくバッテリー、また指示を出すベンチや首脳陣に腹を立てているのだと思います」(前出・スポーツライター、以下同)

 そして「野球を守らないといけない」の言葉こそ、藤川監督が“報復を容認”していないことの証明だという。

藤川監督は近本、前川に怪我を負わせた広島に対しても、バッテリーに報復を許していません。むしろ、大山が7月19日の試合で再び死球を受けた後も、グラウンドに飛び出して行った選手やコーチをなだめ、場を収めています。

 死球発言はあくまでも、“伝統の一戦”として一筋縄ではいかない厳しい戦いになることを言ったまでで、“報復”を促したわけではありません。ただ巨人側にチクリとしたのは事実で、“野球を守るため”に投手陣の技術向上を求めたのでしょう」

 投手出身の監督だからこそ、投手に求める技術も高いようだ。