「もう起きたことだから、くよくよしても始まらないよね。この先、どうなるかは全く見当がつかないけど、精一杯やろうと思う」
家が全壊したという70代の主婦は週刊女性PRIMEの取材に対し、そう力強く語ってくれた。
熊本震災、避難所のリアル
7月28日に発生した『令和8年熊本地震』。最大震度7を記録し、多くの人々の“いつもの日常”が奪われてしまった。前出の70代の主婦は地震発生当時を振り返る。
「地震のときは私と夫だけが1階にいましたが、なんとか抜け出しました。10年前の大地震のときは壁に亀裂が入る程度でしたが、今回の方が被害は大きいですね。今は庭にブルーシートを張って、昼夜問わずここで過ごしています。
避難所にも行けますが、犬とも離れてしまうと聞きましたし、ここにいる方が気楽なので…。停電、断水中で水や食料は子どもや孫が買ってきてくれています。お風呂に入れないから、身体を拭くだけの毎日ですね」
週刊女性PRIMEは宇城市の避難所『豊野防災拠点センター』に足を運び実情を取材。ここには約50人の避難者がいるとのことだった。
「この避難所はキレイだし、食料も水も行き届いており、何より涼しいので快適です。お風呂がない点だけが不便ですね。ここの避難所の駐車場を借りて車中泊をしている人もいると聞きました。学校に避難された方からは、“臭い”、“あまり涼しくない”、“プライバシーが確保できない”などの不満が上がっているそうですよ」(避難所で過ごす40代の主婦)
避難所にも特徴があり、中には、被災者が求めるシャワーが設置されている場所も。
「ここにはシャワーがあるので、大変ありがたいです。この周囲には井戸水がありますが、昨日(7月30日)あたりから濁ってきましたね。
実は10年前の地震の時に、“宇城市の学校の避難所はよくない”という話が出回り、その後、6つの防災センターができたんです。今はこの防災センターに入れない人が学校に避難することになっているそうです」(宇城市内の別の避難所で暮らす60代男性)
10年前の教訓が生かされているという宇城市だが、10年前とは脅威を増した、新たな心配事もある。
「“熱中症”には特に気を付けるよう言い合っています。年を重ねると脱水症状になりやすいですし、なるべくこまめに水分補給をするようにしています」(宇城市内に住む70代男性)
「70代の母親に家に氷やアイスクリーム、ジュースなどを届けるようにしています。のどが渇きづらいのか、我慢しているのか、わかりませんが、あまり水を飲まないので、毎日言い聞かせていますよ」(防災センターに水を汲みに来た40代女性)
震災で心がやつれている中に迫る“酷暑”。命と暮らしを守るための迅速なインフラ復旧と、熱中症対策をはじめとする細やかな支援が求められている。























