帰省を拒否したい親たちのホンネ
割合としては少数派ながら、全体の5・7%の親・祖父母が帰省について“拒否”の気持ち。その文面はいずれも長文で……。
「旅館の女将じゃない。めちゃしんどい。家族5人分の洗濯までするのが当たり前のように思っているお嫁様にひと言も言えず心身で疲労困憊。最近は“ユニバで遊べるよ”という口実でホテルを予約してやり、わが家への宿泊を回避している」(68歳・女性・パート)
ホテル代を負担してでも、わが家に泊めたくない─。ここまでの対策を取らせる帰省の負担……。
「母を介護していて夜間の睡眠が十分に取れない状態で、帰省されたらその子たちの面倒も見なければならない」(66歳・女性・会社員)という、老老介護と帰省対応の板挟みの声もあった。
今回のアンケートで最も鮮明だったのは、男女差。
男性は49%が「心から歓迎」と答えたのに対し、女性はわずか26・6%。逆に「しんどい」は男性22・6%に対し女性41・4%。「帰ってきてほしくない」も男性3・2%、女性8・2%。“しんどい”“帰ってきてほしくない”を合わせたネガティブ寄りの回答は、女性では実に半数近く(49・6%)に上り、男性(25・8%)のほぼ倍だった。
この差の理由は、しんどい派の理由を読めば明らかだろう。買い出し、料理、布団、洗濯、掃除─帰省の“実務”を担うのは、多くの家庭で妻だ。実際、妻・祖母の職業を“専業主婦”に限ると「しんどい」(47・7%)と「帰ってきてほしくない」(10・2%)で6割近くに達した。
「孫の顔が見たい」と目を細める夫の隣で、妻は献立と寝床の算段をしている。
年代別では、70代の「しんどい」が41%と50代(25・4%)より大幅に高い。体力の衰えとともに、喜びより負担が上回っていく現実……。「今はまだ若いので頑張れるが、10年、20年先はできないかもしれない」(57歳・女性・専業主婦)という声は、そんな未来に対しての自らの予告なのか。


















