さわやか人気が示す異例の成長率

「人気の高さは売上が示しています。2024年度時点で96億円、静岡県内の35店舗の限定展開でありながら、1店舗あたりの売上が2〜3億円以上と推察できます。しかも直近6年で2店舗しか増加していないにも関わらず、売上は20億近くまで伸びているのです」(前出・グルメライター)

 全国区でさわやかの名が知れ渡った背景として、静岡県磐田市出身の長澤まさみの一説がある。長澤まさみがテレビ番組で「地元のなつかしい味」として紹介し、翌日から行列ができるほどの影響があったと言われている。その後、周年フェアでのPRなどでの新規客の獲得、リピーターや口コミで全国に広がった。

 さわやかは働き方改革の一環として木曜を定休日とするなど、従業員の待遇改善にも取り組んできた。品質とサービスを守るための価格改定であることは、同社の説明からもうかがえる。

 かつて静岡県民のささやかなご褒美だった「げんこつハンバーグ」は、いまや全国から人が訪れる“名物”へと姿を変えた。値上げの発表後「それでも行く」との声が多いのは多くの消費者から愛されている証だろう─。