有明と立命館宇治の試合でのクロスプレーで「アウト」をコールした女性審判員。ネットでも何度も“検証”された
有明と立命館宇治の試合でのクロスプレーで「アウト」をコールした女性審判員。ネットでも何度も“検証”された
【写真】判定が覆り「ビデオ検証」も…女性審判員の“誤審が”疑われた2つのプレー

 試合後、6回に覆った判定について「私がミスをしてしまった」と、自ら他の審判員に相談を持ちかけたことを明かし、反省の態度を示した佐藤審判員。一方で7回のビデオ検証に持ち込まれたプレーについては、

「ビデオ検証は選手、チームにとって正しい方向に変えられるのかなと。間違ったジャッジのまま試合が進んでいくよりも正しいジャッジを選手に返すほうがいいと思う。」

 と「正しい判定を選手に返すことができた。」とコメント。こちらは自身のジャッジが正しかったことを証明してみせた。

“誤審”は男性審判員にも見られる

「たとえば先のワールドカップやオリンピックといった国際大会、はたまたMLBなど男子競技における女性審判の進出が目立つ昨今。お隣の韓国プロリーグでも起用されていますが、NPBでは性別制限はないものの女性審判のなり手はいません。注目度が高い甲子園での登用は日本の野球界にとって大きな進歩と言えます」

 アマチュアスポーツ事情に詳しいスポーツライターによると近年、高野連(日本高校野球連盟)はジェンダー平等の観点から、そして審判不足の解消のために女性審判員の育成を推進。2024年の全国講習会で初めて女性が参加した4名を含む、今大会に臨んでいる5名を選定した経緯がある。

 いずれも甲子園に至るまでに各講習会、現場でジャッジをしてきた彼女たちは男性審判員には負けない審判歴と技術を持つと言えよう。

「今回、甲子園初の女性審判員ともあって、必要以上に“誤審”が目立って取り沙汰されていますが、正直なところ男性によるミスジャッジも少なくはありません。逆に女性でも、際どいプレーへの見事なジャッジも見受けられました。

 もちろんアマチュア審判にとっても甲子園は夢の舞台であり、ましてや初の女性審判員とのプレッシャーと緊張があったのも確かでしょう。そして高校野球は教育の一環であることから“審判”は“審判委員”とも呼ばれ、彼らがあくまでもボランティアです。男女に関係なく時にミスもあるでしょうが、それぞれの代表校の監督や選手、応援席はまず敬意と感謝を払うべきでしょう」(前出・スポーツライター)

 ネットでも女性審判委員の登用、そして“誤審”騒動にも様々な声が上がっている。

《性別ではなく、審判の技術が重要だと思います。》
《性別は関係ない 青春捧げて頑張ってきた球児たちに最高の試合をさせてあげられる人が審判してほしい》
《自分から誤審を認めてすぐに修正を依頼したことはとても審判として素晴らしいと思う。 これからも頑張って欲しい》
《性別で審判の力量を判断するのは違うよね。判定が正しかったなら、見るべきなのは「女性かどうか」じゃなくて「ナイスジャッジだったかどうか」だと思う。》