夏山シーズン真っ只中の富士山から、耳を疑うようなニュースが飛び込んできた。
富士宮ルートの6合目(標高約2500m)で、7歳になる小学2年生の男の子がたった一人で放置されているのが発見されたのだ。
山小屋スタッフの通報で駆けつけた警察に無事保護されたものの、その置き去り理由に世間からは怒りの声が殺到している。
「警察によると、男の子が“疲れた”とぐずったようで、父親は“ここで待ってろ”と言い、中学1年の長男だけを連れて山頂を目指して行ってしまったようです。警察が保護した際、男の子は“お父さんが先に行ってしまった”と話したということです」(地方新聞記者)
7月には99歳女性が救助
しかも男の子は霧が立ち込めるなか、一人でベンチに座って待たされていたというから驚きだ。 山小屋の関係者によると、男児は「8時間待つように」と父親から言われ、荷物はお菓子と清涼飲料水だけで現金は一円も持っていなかったとのこと。
「標高2500メートルといえば天候が急変すれば真夏でも一気に体温が奪われる過酷な環境です。もし男の子が歩き出したり、そのまま夜を迎えてしまうと低体温症になってしまうリスクもあります。8時間待つように言われたとのことですが、親としてちょっとありえないというか、山を舐めているのでは…と思いましたね」
というのは山岳ライター。
富士登山といえば、先月99歳の女性が登山中に転倒して歩行困難になり、救助隊に担架で運び出されるトラブルが起きるなど、高齢者の過信による遭難事故も後を経たない。
「子どもや高齢者に“無理をさせない”“途中で引き返す勇気を持つ”のが登山の鉄則です。自分のエゴや思い出作りのために、わが子の命を危険に晒すなんてもってのほかです。富士山は世界遺産となり観光地としてのイメージが先行していますが、山頂の平均気温は冬並みの低さになることもある厳しい自然だということも忘れないでほしい」(前出)
この騒動にはアルピニストの野口健氏もSNSで反応。
「7歳を山に置き去りとは…これは警察が取り調べをした方がいいレベルではないか」と厳しく批判し、「法的なことは分かりませんが、これは虐待に当たる可能性があるのではないだろうか」とまで言及した。
保護された男児から父親の名前と特徴を聞き出し、警察と山小屋関係者が父親を捜索。8合目まで登っていた父親を呼び戻して男児発見から5時間後に再会できたというが、父親は警察から“かなり厳しく”口頭注意を受けたという。
男児にケガがなくてよかったが、日本一の山を勘違いした代償はあまりにも大きい。



















