実際の商品との差異
商品そのものについても「実際の商品と画像の印象が違うのではないか」と不安視する声が上がっている。今回、オンラインストアに掲載された実物写真と告知画像を見比べても、商品の刺繍などについて明確な改変と断定できるほどの差は確認できない。
ただ、AIによって作られたように見えるビジュアルなだけに、「実際に届く商品はどんなものなのか」という疑問につながっているようだ。
「洋服は、実際に人が着たときのシルエットや素材感、刺繍の細かさなどを見て『自分の子どもに着せたらどうなるか』を想像してもらう商品です。だからこそ、広告を見たときに服よりも『この子どもは本物なの?』『AIなの?』という部分に目が行ってしまうのは、少しもったいないと感じます」(ファッション誌編集者、以下同)
もちろん、ファッション広告でAIを使用すること自体が問題というわけではない。背景や演出に活用するなど、商品の魅力を引き立てるための使い方も考えられる。
「AIを使うのであれば、商品そのものは実物を正確に見せて、背景などで遊ぶ方法もあると思います。特に今回のような子ども服は、実際の着用感を見たい人も多い。『かわいい』と思ってもらうことが目的なのに、AIの違和感が先に気になってしまうのは避けたいところです」
バースデイといえば、しまむらグループのベビー・子ども用品を扱うブランドとして、リーズナブルな価格と豊富なデザインで支持を集めてきた。だからこそ今回の投稿には、単なる「AI嫌い」ではなく、普段から利用しているからこその厳しい声も見られる。
便利な技術を取り入れる一方で、消費者が本当に見たい「実物のかわいさ」をどう伝えるのか。企業広告におけるAIの使い方が、改めて問われている。


















