旧華頂宮邸は鎌倉市が管理している
そして旧華頂宮邸は、このドラマの中では上川が働く「伊集院邸」として使われた。実は、さらにこの邸宅は、2016(平成28)にTBS系列で放送されたドラマ「IQ246~華麗なる事件簿~」でも、主人公の屋敷として使用されている。
そのドラマは、主演の織田裕二が貴族(華族)の流れをくむIQ(知能指数)246の天才的頭脳を持つ現代の男性に扮し、さまざまな事件を推理して解決する姿を描いた物語だった。鎌倉市が「旧華頂宮邸』と呼ぶこの建物は、前述したように、華頂宮家の博信王が皇室を出た後の“華族時代”に住んだ旧「華族邸」。要するに、旧「宮邸」と同様に“皇室ゆかり”の邸宅ではあるものの、くどいようだがあくまでも貴族の元邸宅なのである。
この2016年のドラマで旧華頂宮邸は、貴族の「法門寺沙羅駆[しゃらく]」を演じた織田の屋敷、つまりドンピシャの貴族邸となった。ただ、この織田の執事役を務めたのが、なんとディーン・フジオカだったことから「ディーンがわずか2年ほどの間に、執事から屋敷の主[あるじ]に“出世”した」として、ネット上での話題をさらに盛り上げた。
鎌倉市のホームページによると、旧華頂宮邸は、木造3階建てで屋根は銅板葺、外壁は木骨モルタル塗りとなっている。敷地面積は約4500平方メートルで、建物の延べ床面積は約580平方メートルに上る。
建物は鎌倉市民の文化財として1996(平成8)年5月に市が取得し、管理している。ちなみにこの邸宅は、2022(令和4)年末にテレビ朝日系列で放送された岡田将生・中井貴一ダブル主演の連続ドラマ『ザ・トラベルナース』でも使用。2024(同6)年10月からフジテレビ系列のいわゆる月9枠で放送された、鈴鹿央士主演で松本穂香がヒロインを演じた『嘘解きレトリック』でもロケ地となっており、引き続き、まさしく「ひっぱりだこ」の状態にあるというわけだ。
大島真生 1968年生まれ。産経新聞社で宮内庁、司法、調査報道班の各キャップ等を経て退社後、現在はジャーナリスト。著書に『愛子さまと悠仁さま』(新潮社)など


















