目次
Page 1
ー 糖は“悪”ではないが…過剰摂取は脳に悪影響
Page 2
ー 糖質制限より食べ方を工夫する ー 運動は血糖値を下げ、脳を若く保つ
Page 3
ー 糖毒脳対策がアンチエイジングに!?

「糖毒脳」という、ちょっとドキッとする言葉をご存じだろうか。この言葉を提唱するのは、元オックスフォード大学の医学研究者で、現役医師として糖尿病診療にも携わる下村健寿先生だ。

糖は“悪”ではないが…過剰摂取は脳に悪影響

糖毒脳を防ぐ「運動」
糖毒脳を防ぐ「運動」

「糖尿病でもないし、認知症でもない。でも、このままいくと、認知症になるおそれが高くなる。そういう脳の状態を表すのが『糖毒脳』です」(下村先生、以下同)

 そもそも、なぜ「糖」が脳に関係するのか。

「糖尿病の人が、糖尿病ではない人に比べて認知症になりやすいことは、以前から知られていました。糖をとりすぎて高血糖状態になると、身体の中で炎症が起き、それが脳に影響を与えて認知症を誘引するのではないかという研究成果が出てきています」

 アルツハイマー病を、糖尿病の新たな分類「3型糖尿病」と呼ぶべきではないか、という声が出てきたのも、こうした糖と脳の関係が背景にある。ただし勘違いしてはいけないのが、「糖は“悪”だから、とらない」という考え方だ。

「糖は、生命維持のためになくてはならない栄養素です。車でいえばガソリンにあたり、糖を摂取しないと脳と身体が働きません。とりすぎても、とらなすぎてもよくないのです」