疑念が疑念を呼ぶ福岡議会

 公費を抑える方向に舵を切ったのが今回の基準案だが、これまでの実態から疑念が生まれるのも無理はない。

「座席や宿のグレードを下げても、参加議員の数次第では費用は膨らみます。費用の総額や参加人数の上限が盛り込まれていないと、名目を変えて高額な支出が続く余地は残るのではないでしょうか。また、一部報道では、ある議員から宿泊先のセキュリティー懸念や長時間移動を考慮した上位クラスの例外規定といった意見も出ているようです」(前出・政治部記者)

 一方で、これまで報告書の作成義務すらなかったことを思えば「誰が、何のために行き、何を得たのか」が可視化されるのは大きな一歩との声もある。

 今回の見直しについては10月1日の会合で最終案が協議され、9月定例会が閉会する10月16日までに議長に答申される方針となる。積み重なった“不信”を払拭する改革を期待したいが果たして──。