りくりゅうペアと佳子さまの交流

「今日、引退を発表されたのですよね。長年のご活躍でのお気持ちはいかがですか」

 天皇、皇后両陛下が主催する春の園遊会が4月17日、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた。園遊会にはミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートのペアで、日本初の金メダルを獲得し、この日に現役引退を発表した三浦璃来選手と木原龍一選手のりくりゅうペアの姿もあった。佳子さまは、「おめでとうございます」と五輪で活躍した2人にねぎらいの言葉をかけ、前述のように尋ねていた。

 佳子さまは、小学2年生のときから高校を卒業する前までフィギュアスケートを続けていた。フィギュアスケートで佳子さまが見せた華麗な演技が、目に焼きついている人もいると思う。

 2014年12月、成年に際して行われた初めての記者会見で、佳子さまは、「これまでは、高校の終わりまでフィギュアスケートを続けておりました。今では、これといって特にはございませんが、家の中で身体を動かしたり、弟と家の中や外で遊んだりしております」と話していた。

 フィギュアスケート競技で活躍した佳子さまだけに、りくりゅうペアへの思いも強く、次のように専門的なやりとりをしていて、とても興味深かった。

「心に残る素敵な演技でした。特にショートプログラムのステップのところがすごく好きです。結構前だと思うのですが『ハレルヤ』のプログラムもとても素敵でした」(佳子さま)

「私たちの中でも、『ハレルヤ』は世界を目指せるかなと思えたシーズンでのプログラムなので、すごく印象が強いです」(三浦選手)

「ぜひ伺いたいなと思っていたんですけれども、いい演技をするために、おふたりが気をつけていらっしゃるコツとかルーティンとかあったりされますか」(佳子さま)

「やはり危険な競技なので、自分が思っていることをしっかりぶつけることであったり、その中でも小さな言い合いが生まれたりするんですけども、きちんと解決策を見いだして、ケンカをしたとしてもその日のうちに仲直りをするというのを心がけてやっています」(三浦選手)

 最後に佳子さまは、「いいコミュニケーションなのですね。今日はありがとうございました。これからもご活躍をお祈りしています」と述べたという。

 今年9月、紀子さまは還暦の誕生日を迎えた。この折、皇室典範が改正されたことについて、佳子さまや悠仁さまにはどのように説明し、将来について話し合っているか、などと記者から文書で尋ねられている。これに対して紀子さまは、次のように文書で答えている。

《皇室典範が改正されたことを事実として受け止めております。佳子や悠仁には改正されたことを話しました。将来にわたって子どもたちの幸せを願いながら、見守っていきたいと思います》

 今年8月、あのりくりゅうペアが婚約を発表した。春の園遊会で顔を合わせた佳子さまは心から祝福したことだろう。

 もちろん、佳子さまの将来も気になるところだが、今は目の前の仕事に全力投球することに幸せを感じているのかもしれない。

<文/江森敬治>

えもり・けいじ 1956年生まれ。1980年、毎日新聞社に入社。社会部宮内庁担当記者、編集委員などを経て退社後、現在はジャーナリスト。著書に2025年4月刊行の『悠仁さま』(講談社)や『秋篠宮』(小学館)など