「私はおよそ8年間、flumpool(フランプール)のギタリスト阪井一生氏の依頼でドラマの劇中音楽を制作してきました。しかし、自分が作曲した楽曲が阪井氏の名前で発表され、作曲者としてのクレジットが掲載されなかったんです」
こう告白するのは、ピアニスト・作曲家として活動する大浦史記氏。'27年発売予定のホラーゲームの音楽を担当する傍ら、ピアノ講師も務めている。
多部未華子が主演を務め、ディーン・フジオカらが出演した'25年4月期のドラマ『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(TBS系)。劇中で使用した楽曲(以下、劇伴)の『声にならない想い』をめぐり現在、大浦氏は阪井を相手に損害賠償を求める訴訟を起こしている。
自身が同楽曲を作曲したにもかかわらず、作曲者としての氏名表記が適切に行われなかったと主張しているのだが、いったい2人の間に何があったのだろうか――。
10曲弱で報酬は2万円
阪井が所属する4人組ロックバンド・flumpoolは、'07年1月に結成。
'08年に配信シングル『花になれ』でメジャーデビューを果たすと、同年にリリースした『Over the rain~ひかりの橋~』が、TBS系ドラマ『ブラッディ・マンデイ』の主題歌に起用され、注目を集めた。
「'09年にはNHK紅白歌合戦に初出場。'10年、映画『君に届け』の主題歌に起用された同名曲で人気を不動のものにしました」(スポーツ紙記者)
大浦氏によれば、阪井との劇伴制作に関わるようになったのは、今から10年ほど前のことだった。
「音楽関係者の紹介をきっかけに阪井氏から仕事をいただくようになりました。ドラマのイメージや簡単な指示を受け、それに沿って楽曲を制作。ピアノを中心とした曲を作り、納品していました」(大浦氏、以下同)
最初の仕事は、'17年9月に放送された『FNS27時間テレビ にほんのれきし』(フジテレビ系)の劇伴制作だった。
「番組では3本のスペシャルドラマが制作されることになり、阪井氏が劇伴を担当することになりました。当初は阪井氏が作った曲にピアノを加える仕事だと思っていましたが、実際は私がゼロから制作しました。10曲弱を納品し、報酬はおよそ2万円でした。仕事をもらえたことがうれしく、報酬の額は気にならなかったんです」
























