というのも2008年生まれの織田投手。ちょうど松井監督が一般人女性との結婚を発表したシーズンになるが、その4年後には現役引退。4歳の織田少年が“ゴジラ松井”のプレーに憧れたとは考えにくい。

「織田投手の物心ついた時にはダルビッシュ有や田中将大、そして前田健太や大谷翔平らNPBのエースたちがMLBで活躍。そしてプロを志し始めた年齢では、山本由伸という憧れでもあり、現実的な目標になる投手も海を渡っています。

 もちろん松井監督も“すごい選手だった”との認識はあるでしょうが、18歳にとっては現役メジャーリーガー、そして投手を間近で見たいのは当然。仮に今後、進路に影響を与えるレジェンドがいるとしたら、松坂大輔さんだと思いますね」(前出・スポーツライター、以下同)

「今だったら僕も悩んでいた」

 横浜高校エースとして1998年の春・夏の甲子園連覇に導き、日米通算170勝を挙げた「平成の怪物」こと松坂大輔氏。織田投手にとって偉大な先輩OBだ。

「今夏の甲子園でも母校を現地で見守った松坂さんは、沖縄尚学との試合後には織田投手と対面してエールを送っています。これまでもOB会の関係で、織田投手や後輩選手たちとも差し入れがてらの交友もあったのではないでしょうか。

 NPBとメジャーの経験、実績十分な松坂さんは、双方のメリットやデメリットを誰よりも熟知しているだけに、織田投手にとって頼りになる存在なのは間違いないところ。それこそ“進路相談”を受けている可能性はありますよ」

 その松坂氏、ドラフト前の10月19日に『報道ステーション』(テレビ朝日系)に出演。メジャー挑戦を表明していた後輩を「新たな道を作っていく、勇気ある決断」と評し、自身が高卒でプロ入りした当時とは「状況が全く異なる」と、“高卒即メジャー”進路の前例がなかったこと、ネットで現地情報が得られやすくなった利点を分析。その上で「道は険しい」としつつも、

「今だったら僕も悩んでいたんじゃないですかね」

 松坂自身も、今の時代であれば“高卒即メジャー”も選択肢になったことを明かした。

 野球人生における岐路を迎えた18歳。どんな進路になろうとも、最後は自身で後悔ない選択をしてほしい。