映画『あしたのジョー』への想い
漫画界の礎を築いたちばさん。2011年には代表作『あしたのジョー』の映画化が実現。主演の矢吹丈役を山下智久が、ライバルの力石徹役は伊勢谷友介が演じた。ちばさんは本作について、「心配で眠れなかった」と複雑な思いを抱いていたという。
「舞台のセットには満足していた様子だったそうですが、完成品を見るまでは安心できなかったといいます。これまで数々の実写化映画がコケていますし、漫画の世界観を現実世界に落とし込めるのか、不安があったのでしょう。
しかし、いざ完成品を見ると、“山下さんと伊勢谷さんはジョーと力石そのものでした。二人が殴りあうシーンはすごい迫力でした”と絶賛し、“私の原作を超えていました”とまで評したのです。それでだけでなく、映画に触発され、約40年ぶりに同作の名シーンを描き起こしたといいます。俳優やスタッフ陣にリスペクトを送りつつ、向上心まで忘れない。伝説の漫画家である理由が垣間見えたと思います」
その功績や貢献度にあぐらをかくことなく、2020年に社会現象を巻き起こした漫画『鬼滅の刃』もチェックし、現代漫画からも学ぶ姿勢を見せていたというちばさん。
今回の訃報についてネット上では、
《お悔やみ申し上げます… 素晴らしい作品を世に出してくださりありがとうございました》
《涙、涙、涙 漫画家の先生がお亡くなりなって 泣いたのは初めてだ》
《15年前の高校時代に見たあしたのジョーで自分の人生を変えるきっかけになった、御冥福をお祈りします》
と、悲しみや感謝の言葉が溢れていた。
日本のカルチャーを生み出したレジェンドの旅立ち。生涯をかけてペンを握り「まっ白に燃え尽きるまで」走り続けたその偉業は、これからも色褪せることはないだろう。


















