『VIVANT』との差が広がる背景

 一方の『VIVANT』は10月25日の放送回で世帯視聴率18.6%を記録。『俺たちの箱根駅伝』の第3話とは、実に10ポイント以上の差がついている。なぜ『箱根駅伝』は思うように数字が伸びていないのか。あるテレビ局関係者は、若い女性視聴者の動向が1つのカギになっているのではないかと語る。

「広告業界などで注目される20~34歳の女性のことを、一般的に“F1層”と呼びますが、『俺たちの箱根駅伝』はF1層の視聴率が取れていないんです。第1話が1.6%、第2話が1.8%、第3話が2.3%と、回を追うごとに少しずつ上昇してはいるものの、依然として低い水準にとどまっています」(テレビ局関係者、以下同)

 対して、『VIVANT』直近3話のF1層の視聴率は、7.3%(第20話)、9.9%(第21話)、10.4%(第22話)と推移。両作品には大きな開きがある。

「F1層の数字を比べると、『俺たちの箱根駅伝』は視聴率全体の2割前後しか取れていないのに対して、『VIVANT』は過半数を占めています。若い女性視聴者をうまく取り込めていないことも、視聴率が伸び悩んでいる要因のひとつなのではないでしょうか」

 とはいえ、日本テレビ側は現状を悲観しているわけではないようだ。10月19日の定例会見で、福田博之社長は『俺たちの箱根駅伝』の視聴率について言及。第2話が初回を上回ったことを踏まえ、「もう少し(数字を)上げていきたい。初回の実績を上回りましたので大変期待をしております」とコメント。

ドラマ『俺たちの箱根駅伝』で、学生ランナーとマネージャー役を務める18人(ドラマ公式HPより)
ドラマ『俺たちの箱根駅伝』で、学生ランナーとマネージャー役を務める18人(ドラマ公式HPより)
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 今後の視聴率についても「今は想定内というところですけれども、これから徐々に上げていきたい」と、現状の数字は想定の範囲内としつつ、今後の上昇に期待を寄せた。

「学生連合チームの学生キャストには、若い女性に人気のあるイケメン俳優やアーティストをキャスティングしていますし、彼らを主人公にした配信限定のミニドラマも制作している。F1層を取り込む仕掛けは随所に見られるので、歯車がいい方向に回り出せば自ずと数字も上がってくると思います。

 強いて言うならば、タイトルの『俺たちの』というワードが男性を想起させるので、視聴行動の入口として女性が入りづらい雰囲気があるのかもしれません」(前出・テレビ誌編集者)

 箱根駅伝といえば、毎年正月に多くの人がテレビの前でレースの行方を見守る国民的イベント。ドラマの視聴率を上昇させていくには、本番の駅伝中継のようにどこまで視聴者層を広げられるかがカギになってきそうだ。