世帯年収2000万円超え、ブランド品で身を固めて湯水のようにお金を使う。そんな華やかな生活を送っていたのも今は昔。

 今のセレブたちは過去に学び、やりくりする能力を身につけた! そして自分自身も、仕事や趣味を楽しみながら生活している。それを『週刊女性』では“ニューセレブ妻”と命名。

 取材を進めていく中で見つかった共通点は、

「子どもの教育についてはケチっても仕方ないので出費は惜しみません。感性を磨くためピアノとバレエを習わせています。技術だけでなく、所作も身につけば一石二鳥かなと思って」(37歳)

「買い物はオンラインですませることが多いですね。今は何でもネットで買えるし、家まで届けてくれる。食材からオシャレな雑貨、洋服など、スマホがあれば全部そろって便利です」(40歳)

 心のゆとりと生活のゆとりは関係するようだ。実際に、ゆとりを持って生活しているKさんに話を聞いてみた。

■ケチらないのが私流! 買い物はオンラインで

Kさん(36) 結婚7年目

夫の職業/会社経営

子ども3人(長男7歳・長女4歳・次女2歳)

 経営者の妻というと、お金は使い放題のセレブな専業主婦をイメージしがち。都内の高級住宅地に暮らすKさんの夫は会社経営者だが、自分も会社に勤め、マーケティング部署でマネジャーを務めている。

 2人の収入から出す生活費(住居費、教育費などすべて含む)は、月に100万円ほど。しかし、Kさんは産休・育休を挟みながらもバリバリ働き続けるキャリアウーマンだ。

 いい暮らしをするためにお金を使うことに抵抗がない、そんなニューセレブ妻・Kさんの1日の始まりはバタバタのよう。平日は朝4時に起きて会社の仕事を片づける。朝ご飯を作るなどして7時半に子どもたちを起こし、下の子ども2人の保育園は、タクシーで送迎する。

「保育園が会社と自宅のほぼ中間地点にあるんです。時間があればママチャリを飛ばしますが……自家用車がないので、タクシーに乗っても許されるかな、と開き直っています(笑い)」

 車の購入費、維持費、税金などを考えた結果、タクシーのほうが安くすみ効率的だと考えたそう。

「トイレットペーパーなどの日用品は基本ネットで。食品だと、最近はりんごを箱買いしました。私が愛用しているサイトは、国産の有機野菜や自然食品を多く扱っている『大地宅配』で、泥つき野菜を子どもたちが大喜びで食べていました」

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【写真】子どもが喜ぶ見た目もかわいらしいお弁当

 育ち盛りの子どもたちのために、きちんと食事は作る。

「夏休みの学童保育のときなどには、お弁当も作っています。便利な冷凍食品を使ったりもしますが、きれいに盛りつけるのが小さなこだわりです。食育も大切だと思っているので、先日の十五夜は、子どもたちと一緒にお月見のお団子を作ったりもしましたよ」

 子どもたちは公立小学校と認可保育園に通う。

「私自身が高校まで公立の学校に通っていたので、特にお受験は考えませんでした。今は学習塾に通わせています」

 塾のほかに、長男と長女は、サッカーやバレエ、ピアノ、スイミング教室。平日の習い事の送り迎えにベビーシッターも頼んでいるため、教育費の総額はかさんでいるようだ。

「そもそも2人分の保育園代がけっこう高いですからね。全部で月30万円くらいはかかっているかな」

 平日は仕事、家事、育児で終わり、週末は週末で子どもの習い事が入る。家族で遊びに出かけるのも、自然と近所中心に。

【写真】機能性重視の靴は、千趣会のブランド『ベネビス』で購入
【写真】機能性重視の靴は、千趣会のブランド『ベネビス』で購入

「六本木ヒルズやミッドタウンによく行きますが、ショッピングを楽しむ余裕はまったくなく、せいぜい子どもの衣類を買うくらい。自分の服はほぼすべてネットです」

 ファッション誌から抜け出してきたかのように、スマートでおしゃれなKさん。普段はモード誌が主宰するファッション通販サイトなどで洋服を買うことが多く、今最もお気に入りのブランドは『kate spade』。服にお金をかけるKさんだが、実は手ごろな価格のアイテムもよく買うそう。

「ユニクロや、ZARAなんかもチェックしていますよ。今はいている靴も、機能性を重視して買ったもので値段は5000円くらいです(笑い)」