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 1月20日、春から始まる朝ドラ『とと姉ちゃん』の主題歌が宇多田ヒカルに決まったことが発表された。気になるプロデューサーは、なんと絶縁状態にあったはずの父・照實氏。いったい2人の間に何があったのか?

 宇多田は20日のツイッターで《今、ちょうど曲の真ん中辺りの歌詞残り一行を絞り出そうとしているところ》と書いており、いよいよ音楽活動を再開することはこれで確実になった。

「昨年12月にスポーツ紙で今年の4月から歌手活動を始めると報じられました。しかし、父親でプロデューサーの宇多田照實氏が“全くのガセネタです”と、即座にツイッター上で否定。

 でも、実際にはこのときすでに水面下で活動再開の話が進んでいたんですよ。今年の初夏をめどに、8年ぶりとなるニューアルバムをリリースする予定だといいます」(音楽誌ライター)

 朝ドラ主題歌の話が出る前から、新アルバムに向けて準備が始まっていたのだ。

「昨年の秋に、“来年から本格始動したい”という旨を関係者に伝えたそうです。現在は、拠点とするロンドンと日本を行ったり来たりする生活のはずですよ」(レコード会社関係者)

 意欲は十分なのだが、問題がひとつあった。宇多田は'10年にアーティスト活動を休止し、“人間活動”に専念すると発表した。それから5年以上が経過する間に、信頼していたスタッフがどんどん減っていってしまったのだ。

「デビュー当時から彼女のことを知る側近スタッフは、現在では1人しか残っていないはずです。所属するレーベルの合併などで、状況がかなり変化したんですね。一時期は人間不信に陥ってしまったとも言われていました」(前出・レコード会社関係者)

 そこで、彼女が頼ったのが照實氏だった。これまでの経緯を考えると、意外な選択にも見える。

「宇多田さんは、母の藤圭子さんが亡くなったことをきっかけに照實さんとは絶縁状態でした。本心では支援を頼みたくはなかったはず。でも、彼以外に本音で相談できる相手が見つからなかったんですね。昨年の秋、宇多田さんから連絡をしたそうです」(前出・レコード会社関係者)

 '13年8月、藤さんが飛び降り自殺をした。宇多田はこのとき「彼女はとても長い間、精神の病に苦しめられていました」と告白し、「母が長年の苦しみから解放されたことを願う反面、彼女の最後の行為は、あまりに悲しく、後悔の念が募るばかりです」と複雑な心境を語っている。

 藤さんは'07年に照實氏と離婚していて、このころから親子3人ともほとんど連絡をとっていなかった。

「デビュー前、藤さんは宇多田さんを本格派の歌手にしようとステージママのようになっていましたが、照實氏はそれほど乗り気ではありませんでした。ところが、彼女の売り出しは照實氏が中心になり、ブレイク後は藤さんがだんだんと蚊帳の外に。精神的に不安定な藤さんを関わらせると問題が起きかねないと照實氏が危惧した面もあったのでしょうが……」(芸能プロ関係者)

 夫婦間の問題から、親子の間の亀裂も深まっていく。宇多田は両親と距離をとるようになっていった。

「無期限休養を発表したのは、両親、特に照實氏から離れたかったからと言われています。少女時代の宇多田さんは母親と一心同体でした。だから母親を切り捨てて平然と自分のプロジェクトに乗っかってくる照實氏を許せなかったのでは。宇多田さんのブレイクがなければ生まれなかった確執ですから、彼女としても複雑な気持ちでしょう」(スポーツ紙記者)