0715_愛子さま
「政府も国民も、愛子さまに将来、天皇になっていただくことをもう1度、検討すべきだと思います。そうすれば皇室の活動範囲は減らず、皇太子ご一家にも明確な“目標”ができて、現在の行き詰まりを打破できるはずです」

 と大胆な提言をするのは、元共同通信記者で学習院初等科から天皇陛下と同級の橋本明さん。橋本さんは、皇太子時代の陛下と美智子さま(79)のご婚約が決まったときに、“ご学友”として聞いたオフレコ話を記事にして配信。激怒した陛下から突き飛ばされた逸話の持ち主でもある。2009 年に出版した『平成皇室論』では、3つの大胆な提言をして世間を驚かせた。

 その1つ目は「皇太子ご夫妻の別居」。2つ目は「皇太子ご夫妻の離婚」。 3つ目は「廃太子」で、皇太子さまの次期天皇としての地位を廃し、雅子さまの療養と愛子さまの育児に専念していただくというものだった。

「当時、私は皇太子さまが雅子さまに振り回されて、ご家庭ばかりに目が向いているとみていたので『廃太子』を主張しました。後に聞いたところでは、陛下は私の主張に“そこまで言うとはね……”と、半ばあきれぎみだったようですが、最近になり考えを改めました」

 その理由として、

「この6月、高円宮家の典子さまの婚約が決まり、秋には皇籍を離脱されることになりました。さらに、桂宮さまも薨去され皇族の減少は著しいものがあります。

そんななかで、天皇となる教育を受け黙々と公務をされる皇太子さまに、その座を退いていただくことは適当ではないと考え直したのです。愛子さまをはじめ女性皇族の手をお借りしないと、今後の皇室の活動範囲はますます縮小される恐れがあります。そこで、皇太子さまの次は愛子さまが皇位を継承できるように検討すべきなのです」

 現在の『皇室典範』では、皇位継承は「男系」の男子にしか認められていないので現在、54歳の皇太子さまの次は、48歳の秋篠宮さま。その次は7歳の悠仁さまという皇位継承順位になっている。

 そもそも、愛子さまを天皇に─という論議は、小泉純一郎政権下の2005 年11月に『皇室典範に関する有識者会議』で、いったんは結論が出たものだった。「女系・女性天皇」を容認し、皇位継承は男女関係なく「長子優先」の最終報告書が出されたが、直後に秋篠宮妃紀子さま(47)がご懐妊。

 2006 年9月に、皇室では秋篠宮さま以来、41年ぶりの男子となる悠仁さまがご誕生。「女性天皇」案は立ち消えとなった。