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 勤務先の小学校で女子児童の着替えを盗撮するため体育倉庫に忍び込んだとして、愛知県警が11月に建造物侵入容疑で逮捕したのは同県東海市の市立小学校教諭の小川康生被告(54)。

 段ボール箱に小さな穴をあけ、内部に仕込んだビデオカメラで教え子の裸体を隠し撮りしていた。ロリコンは外見で見抜けないから恐ろしい。

「更衣室が改装工事中のため、女子児童は体育倉庫を着替え場所に使っていました。誰でも近づける場所ではありません。教師として最低。立場を利用した犯罪なのが何よりも許せない」(同校校長)

 愛知県警によると、仕掛けた隠しカメラは4台。さまざまな角度からレンズを向けていたとみられる。調べに「4年ぐらい前から盗撮していた」と供述しており、児童ポルノ製造で再逮捕。12月に名古屋地裁に起訴された。

 小川被告は2009年4月に着任。6年生のクラスを受け持ち、生活指導担当や女子バドミントン部の顧問を務めていた。学校側に届け出をして実家の寺で僧侶をしており、頭を丸めていた。ユーモアがあって、叱るべきときは叱る人格者として評価されていた。

「女子児童から“へんなものがある”と報告があり、体育倉庫で2台の隠しカメラを見つけた。残りの2台は警察が見つけたんです。段ボール箱自体が隅っこにあったり、見つからないよう工夫されていた。校内でそんな仕掛けができる人間はおのずと限定される。私は教員を集めて事実を説明しました」(校長)

 説明を終えた校長は、別の場所にいた小川被告と廊下でばったり。ほかの教員に話した内容を伝えると、少し沈黙があり、みるみる顔色が変わっていくのがわかった。

「校長、実は自分が設置しました」

「間もなく警察が来るから事実をすべて話しなさい」

 連行される前、「プールの更衣室や健康診断会場でも盗撮しました」と告白した。まさに煩悩の塊。

「重大な事件を起こして迷惑かけて申し訳ありません」

 留置中に校長が面会したときは、そううなだれるばかりだったという。